ストロング破滅

※この記事は『STRONG9 グレープ』を飲んで書かれた。

何をどうするべきか、どうやってやるべきかわからず、わかっても不安で手がつかなかった。

昔はこんなではなかったはずだ。ときおり不安が押し寄せるようになったのは大学3年生の頃で、学期のはじめが多かった。学内の精神科はいつも満員御礼で、医者にかかれたころにはすでに時間経過で治まっていることが多かった。原因は環境の変化によるストレスだろうと言われた。

大学院に入ってからは悪化した。数週間の間大学に行けない時期もあった。2年計画の修論のプレッシャーを受けつつ、それに寄与しない目先のタスクをこなさねばならない状況が辛かった。壊れたり治ったりを繰り返しつつ今年度は大学にずっと来ているが、それは修論を書かねばならないからだ。不安は収まらない。むしろ常に不安とともにある。

僕の不安は環境によるものであってほしいが、ストレスは脳を永続的に変化させることもあるので「大学院にメンタルを破壊された男」として一生生きていくのかもしれない(言ってみたかっただけ)。

こういう記事は「なんだかんだ言って修論提出できました!」という状況で書きたいものだが、残念ながら修論はまだ書けてないしなんならデータもこれから取る。先行きは不透明だ。研究は結果が保証されていないからこそ研究であるにもかかわらず、なぜか修士は2年が標準修業年限となっている。不思議なことだ。

アカデミックの世界に生きている人間は尋常ではない。専門知のみならず自己管理能力や事務処理能力だって格段に優れているにもかかわらず、この世界に残るためにそれに見合わない待遇で働いている。理不尽にもじっと耐え、金になるわけでもない「業績」のために血道をあげる。

僕はそうは生きられない。僕に彼らの気持ちはわからないし、たぶん彼らにも僕の気持ちは分からないと思う。

猛烈にしんどかったのでいつもどおり破滅願望を充足するために強い酒を買ってきた。心のどこかでは急性アルコール中毒でうっかり死んでしまわないかという期待もあったが、どうにも上手く行かなかった。

帰ってくるともう夜で、明日起きたら大学に行かなければならない。やるべきことは無限にあるが、途方もない無限の壁に立ち向かう力がないので壁に手をかけることすらできない。僕はその程度の人物だ。一生こんな調子で生きていくのだろう。もとより自分が特別な天才でないことはとっくに知っている。大学入試は得意だったが、多くのことを記憶する能力や制限時間内で所定の回答に接近する能力は研究や仕事の能力に関係がない。

今日のUI心理学

1.1.4 注意の瞬き(attentional blink)

何かに注意が向いた直後に500ms程度の情報処理ができない時間が生じる。たくさんの画像を連続的に表示するRSVP課題(Rapid Serial Visual Presentation)を用いて研究されている。

この動画のタスクは簡略化してある。もとのタスク(Raymond, Shapiro & Arnell, 1992)は

  1. ひとつだけ表示される白い文字はなんだったか(他は全て黒)
  2. Xは表示されたか(Xは白い文字の後に表示される)

を同時に課すと、白い文字のあと180ms~450msのあいだXの見落としが多いというものだった。270msが最も見落としが多く、半分ほど見落とす。

複数の情報処理が並行するとパフォーマンスが低下するという現象を説明するために認知資源という言葉が使われる。有限の情報処理のリソースを配分しているという意味だ。もちろん脳にはCPU時間のような明確な情報処理リソースの指標があるわけではなく、これはアナロジーにすぎない。

参考文献

名前の意味

※この記事は『クリアアサヒ』を飲みながら書かれた。

帰り道、「佐藤」という苗字の意味について中国人に説明するのを脳内でシミュレーションしていた。藤原氏を助けた人々という意味なので全国にメッチャいるという話だと思っていたのだが、帰宅して確認したらそう単純でもなかった。

『詩季織々』の登場人物にシャオユ(小雨)という女性がいる。雨は冷たいし外出できないし、一般に憂鬱なイメージがある言葉なので日本人の名前に使われることは少ない。「晴」が含まれる名前が多いのと対照的だ。

ふと、名前の意味というものを考えたくなった。僕の名前には物事をよく理解するという意味がある。本当は同じ読みの別の字を当てるつもりだったらしいが、姓名判断師に総理大臣になる名前だと言われて今の字にしたらしい。ちなみに妹は季節にちなんだ名前だ。

姓名判断は眉唾だと思うが、名前の語感が印象に影響し、長い目で見て人生を変えていくというのは事実だと思う。ブーバ・キキ効果というものがある。言語や文化にかかわらず、丸っこいものにブーバ、トゲトゲのものにキキと名付けたがるという傾向だ。形態と音の関係に何かしらユニバーサルなものがあるということだろう。

日記に書くネタがないのと自分の研究ではない勉強が全く進んでいないのが辛いので、今日から教科書を少しずつ読み進めることにする。教科書はこれだ。

UIデザインの心理学

1.1.1では知覚のトップダウン処理の話をしている。トップダウンとボトムアップというのは心理学でよく使う言葉だ。ボトムアップは知覚情報が徐々に統合され高次の意味が付与されるという情報処理の流れをいう。トップダウンは逆に、高次の意味の知識・経験・文脈・期待などが低次の知覚処理に影響するという話だ。トップダウンとボトムアップの相互作用によって知覚が形成されることを示す研究例は枚挙に暇がない。

たとえばある視覚刺激に注意を向けるときにも、突然出現した刺激に自動的(意図とは関係なく)に注意が向くボトムアップの注意制御もあれば、矢印によって指示された場所に注意を向けるという、それなりの意味処理を要するトップダウンの注意制御もある。これらは効果の注意の持続時間が異なるし、同時に別の課題を行ったときのパフォーマンスの悪化度合いも違う。

もっとわかりやすい例で言えば、真・三國無双で甘寧を持ちキャラにしている人間は「甘露煮」とか「丁寧」という単語が目につきやすいし、場合によってはそれらを「甘寧」と空目する。

率直に言えばトップダウンはマジカルワードというか、要は計算していない効果が発生したときに「それはその人が○○と考えていてその効果がトップダウン的に作用したのだ」というエクスキューズ的な使われ方をすることが多いように思う。だからこそ、逆にトップダウン処理がほとんど介在しないような現象が見つかると面白い。トップダウン処理が介在しない現象とは自分の意志で制御できない現象、つまり反射である。

参考文献

村上郁也編 イラストレクチャー認知神経科学

酒盛り

※この記事はなんかよく知らんビールを飲んで書かれた。

今日は新宿まで行って『詩季織々』を見た。良かった。2週間後のペンギン・ハイウェイも楽しみだが、学会のタイミング的に公開直後に見るのは難しいかもしれない。

その後近所に住んでいる友人の家で酒盛りが開かれていたので、参加した。最近は平日の発声量がかなり減っているので酒盛りで少し叫ぶだけですぐに喉が枯れる。

酒盛り自体も減ってしまった。3年生の頃は自宅を会場にして頻繁に酒盛りを開いていたが、最近では呼ぶ人間が就職や研究で忙しく、僕も忙しいし部屋も汚いのでそうそう開けない。時代が終わったのだなと思う。

就職したら気軽に酒盛りが開けるような家に住みたい。猫も飼いたい。

自律神経

※この記事は『極搾り りんごチューハイ』を飲んで書かれた。

どうも調子が悪い。ロフトベッドが冷えないせいで睡眠の質が悪い。朝起きたときに全身がだるい。食欲も狂っていて、夕方に一食だけした。食事が遅れると食欲は強くてたくさん食べてしまうが、胃の処理能力は変わらないので辛い。

松屋にケイジャンチキン定食が復活している。僕は松屋の期間限定メニューは必ず食べているが、ケイジャンチキン定食は『ごろごろチキンカレー』や『キムチ牛とじ丼』に並ぶ傑作なので食べるべき。熱くて辛くてよくわかんないけど美味しいし。大きく切られた鶏肉の満足感もさることながら、絶妙な硬さのキャベツにケイジャンソースを絡ませてライスで食べるのもよい。

明日は高校生相手のちょっとした仕事がある。大学院生としては劣等生だが、高校生相手ならちょっとは偉ぶれる…などと考えている自分が嫌だ。ただ、僕が大学1年生のときのある授業で心理学の面白さを知ってこの道に進んだように、人生にはきっかけというものがある。明日は僕がそのきっかけになるかもしれないということは意識して臨みたい。

はよ寝ないと。

over the touge

※この記事は『福島産 あかつき桃直搾り』を飲んで書かれた。

昨夜から今朝にかけて徹夜したので今日は絶対大学に行くまいと思っていたが、いろいろあって行った。今取り組んでる作業はあとちょっと直すだけ。

先週の土日は大学に来ていたので今週はゆっくり休みたい。そういえば台風が来るらしい。休日に家にいるぶんには、天気は荒れてくれたほうがなんとなくワクワクする。

Hyperappでストップウォッチを作りたかったのでググったらこれがヒットしたんだが、app関数にeventsなる引数を渡している。こんなのあったかなと思ったらこのページの公開版では変わっていて

const main = app(state, actions, view, document.body)
setInterval(main.tick, 1000)

となっている。appの戻り値を利用するのはappのactionsを外部から呼び出す正しい方法だ。公式サイトにも書かれている

よく知らないが、昔はHyperappにそういう仕様があったのだろうか。

ドビュッシー

※この記事は『極搾り ピーチ』を飲みながら書かれた。

今日は友人がドビュッシーのフルート・ヴィオラ・ピアノのためのソナタを演奏するというのでそれを聞きに行ったあと、大学に行って作業をした。防音室は暑いし酸素が薄い。危険。

参考になるろくな論文が見つからなくてキレそうだが適当にセッティング変えたらそれっぽいような、でもやっぱりおかしいデータが出てきて首をひねっている。

ポケモン

※この記事は『アサヒ スーパードライ』を飲みながら書かれた。

今日は友人とポケモンの映画を見てきた。映画の感想は取り立てて語るほどのものではなく、夏のキッズ映画でポケモンブランドならこんな感じだろうという出来だった。

気心のしれた友人と映画を見るのは楽しい。鑑賞前に世間話をしながら作品への期待を語るのも楽しいし、鑑賞後に飲食店に長居してパンフレットを読みながらああでもないこうでもないと語るのも楽しい。

そういう友達を、僕はいつまで失わずにいられるだろうか。数日前に国家公務員志望の友人も就職を決め、同学年の友人の進路はほぼ決まった。就職して東京を離れる人もいるし、多忙で会えなくなる人もいるだろう。10年もすれば半分くらいは結婚して家族が第一になっているだろうし、残りの半分もいつまで大学時代の友人と関わってくれるかはわからない。

職場で趣味の友人を見つける…?あまりイメージできない。人生で激しく環境が変化する時期は終わりつつあって、目の前には76年間(僕は100歳まで生きる)の平坦な道のりが見えている。

もしかして人生が退屈になるからみんな結婚して子供産むの?

トンネルを抜けると完成であった

※この記事は『アサヒ スーパードライ』を飲んで腹痛に耐えながら書かれた。

ずっと小さい不具合に悩まされ続けてきた実験プログラムだが、今日唐突に完成した。シリアル通信に関する小さい問題を一つ修正した後、次は何をすべきだろうと考えたのだが、何も見つからなかった。なにか見落としがある気もするが、まあこんなもんだろう。

と言ってもプログラムが書けたら終わりではない。自分や身内で何度か実験を行ってパラメータを調整、実験参加者への説明方法などを確定させたうえで、先行研究から予想される効果の大きさを確実にキャッチするために必要な参加者数を計算、リクルート、謝金支払い。そして実験が終わったら分析してまとめてさらなる実験が必要かどうか判断する。

気が遠くなるほど遠い道のりだ。ガチで気が遠くなるというか率直に言って不安になる。研究は怖い。早く大学院を脱出したい。