新しいことへの挑戦とリファクタリングを同時にしてはならない 五木寛之『生きるヒント 自分の人生を愛するための12章』を読んでいる

新しいことへの挑戦とリファクタリングを同時にしてはならない

サーバーコスト節約と技術的チャレンジを同時にやろうとしてk8sがわからなくて遅れているけどとりあえずサーバーコストだけでも落としたほうが良い。一番の金食い虫のt2.microのインスタンスを早急に潰したい。

その後さくらの方に全部移してみて、それでスペック足りるようだったら一旦終わりにしよう。大半のアプリケーションは常時起動が前提だからElasticである必要がない(何にでもElasticを注ぐAWS)。

五木寛之『生きるヒント 自分の人生を愛するための12章』を読んでいる

ぼんやりと落ち込んでいた時期に友人に勧められた本。今4章。

筆者が人生経験と知識に基づいて、「こうあると人生が楽しいんじゃないか」という話を取り留めなく書き連ねている。職業柄厳密に事実を書いた本を読むことが多いけど、こういう「私の感想」全開の本というのも良い。時間も空間も超えて他人の言葉に触れられるという本の特質を鑑みれば、むしろこういう本こそ読書の楽しみなのだと思う(まあ金持ってるジジイだから余裕ぶっこいた物言いができるんだよね、と鼻白むようなところもないでもない)。

3章「悲む」ではまず明治時代に「悲しいではないか」を挨拶とした若者たちがいたことに触れ、人生には悲しみが満ちていることを認め、現代の娯楽が明るさを求めすぎていることを指摘し、私達はもっと率直に悲しんで良いはずだと主張する。

みんなが、〈暗い〉と言われることを恐れている。そして明るく軽快で楽しげであることを求めている。
これはひとつの病気ではないかと、ぼくには思えるのです。

これは僕もその通りだと思う。アニメを見ていてキャラクターの底なしの明るさと作品に満ちるエネルギーに圧倒されてしまうことが多い。思えば記憶に残るお気に入りの作品は静かで悲しいものが多い。

仕事をしていても、目標は高く輝かしく、失敗も問題点の分析と修正して次は頑張ろうというエネルギーに転化される。もちろん営利企業だからそのエネルギー、欲望でカツオのように泳ぎ続ける宿命にあるわけだが、一人の人間としてはついていくのが辛いときもある。

ドライアイが辛い/Dota2 7.26への適応/空調の管理/本好きの下剋上/評価/スーパーパラパラチャーハン

ドライアイが辛い

ここ1週間ほど、ドライアイが特にひどい。季節的にはむしろ湿度が上がってくるタイミングなので今悪化する理由がわからない。が、最近悪化しているという人は周囲にも数人いる。単純に季節の変化がストレスになって悪化しているということかもしれない。

大抵の体調不良は疲労とか睡眠不足とかストレスが原因だ。単純だけどままならない。

悪い現代人なので体調が悪いとすぐググってしまう。知識を得るのはプラスだが、医者を通さないと過剰に知識ばかり溜め込んで不安になってしまう。自分は病気について考えすぎるというのは自覚していて、それがひどくなると病気不安症という名前がつくことも知ったのだが、よく考えると結局「病気について考えすぎる」という病気について考えていることに気づいて笑ってしまった。

いい加減慣れなくてはならない。体は消耗品であって、これから先は劣化する一方だ。それと折り合いをつけて生きるしかない。たとえば結婚して子供を得て、その成長を見守ることは自分の老いと向き合わずに済む(あるいは老いを肯定的に捉える)方法の一つだと思う。僕は結婚することはなさそうなのでこの手は使えないが、何かを見つけたいところだ。

そういえば、一時期ずっと気にしていた治療後の歯はだいぶ大人しくなっている。自発的に痛むことはないし、冷たいものや辛いもので軽くうずくことはあるが痛みはないし翌日には戻っている。結局医者の言うとおりで、しばらくは敏感だが数ヶ月単位で治ってきたということだろう。

さて、仕事に支障がある状態では困るので、医者から指示された目薬を使いつつ、さらに症状を和らげるためJINSのドライアイ対策メガネを買った。というか古いモデルは持っていたのだが、店舗に行ってみたら新しいモデルが出ており、性能が上がってそうだったので買ってみた。具体的にはカバーが大きくなって保湿力が上がってそうなのと、水タンクがスポンジに変わり水漏れの心配がなくなってそうだった。効果があるかどうかは謎。

Dota2 7.26への適応

上記のドライアイ事情からプレイ頻度をだいぶ落としているのだが、7.26の勝率は一貫して高く56.6%ある。具体的に何が良いのかわからないが、体が7.26のメタに適応しているのだろう。やればやるほどMMRが上がり、現在Legend5の3770だ。バージョン的にはOgre Magiが強い。でも僕はOgreは退屈に感じてしまうので基本的にBANする。BAN漏れしたらpickするけど。BANできたらDazzle, AA, CM, Warlockあたりを周りのpick状況見ながら出していく。

TI10がいつになるか未定だがバトルパスを買った。と言っても毎年買うだけだ。熱心にレベルを上げたりしない。目当ては新しい音楽パック。

空調の管理

夏が来た。室温が30度を超えるようになった。自宅なら服を脱げるので30度でもそれほど辛くはないが、これ以上になると冷房を入れることを考えねばならない。しかし冷房は湿度を下げるのでドライアイに悪い。難しいところだ。

部屋のつくりからしてそれほど風が通るわけではないというのが難しい。窓が1面しかないので浴室で換気扇を回すしかない。

本好きの下剋上

というネット小説を読み終わってから1ヶ月ほど経つがまだハマっている。現在アニメ化されておりそこから入った。情報を蓄積・伝達・保存できる本の力と家族の愛情が二本柱であり、それはなぜ「web小説」で「異世界転生」を書くのかという『本好きの下剋上』自身の存在意義への回答になっている点が見事だ。

この作品のすごいところは全677話という長さ(あまりの長さに第2部と第3部が並行して漫画化されているという笑い話まである)。長いうえによく構成されていて世界観にもっと浸っていたいという気持ちになる。本編が一人称なので他のキャラクターの視点の外伝が無限に作れるようになっており、書籍や各種グッズに大量の書き下ろし外伝をつけることで作品世界の全てを味わい尽くしたいオタクから金を巻き上げている(もちろん本編も加筆修正されている)。

僕は気になる外伝が収録された書籍と漫画を買って読んでいる。漫画は部分的にニコニコ漫画でも読める。アニメも最新話無料なのでよろしくな!

評価

先日会社で人事評価があった。内容は秘密だが自分のはたらきはちゃんと見られていることがわかり、緊張感とともに意欲が高まった。ただしこの緊張感(とそれに伴う労働時間の増加)がドライアイの遠因という可能性はある。

人生のことを考えると給料は上げていきたいので、頑張ろう。

スーパーパラパラチャーハン

久しぶりにチャーハンを作った。チャーハンを作るからには、誰でも一生の内一度は夢見る「パラパラのチャーハン」─。家庭用の火力だとプロと同じようにやってもなかなかパラパラにならないのだが、家庭には家庭なりのやり方がある。炒める前にご飯に卵を絡めて、ご飯のダマがなくなるまでグチャグチャに混ぜておく。これだけでいい。

パラパラにするだけでは簡単すぎて飽きてしまったので次のステップとしてチャーシューを買ってきた。具のあるチャーハンは水分の管理が難しくなる。研究のしがいがありそうだ。

それ以外の食事はだいたい焼きそば・スパゲッティ・カレーのローテーション。味噌汁はあったりなかったり。

DDDDDDDDDD

DDD(ドメイン駆動設計)について『わかる!ドメイン駆動設計 ~もちこちゃんの大冒険~』を読みながら勉強している。言葉からはどういうものかイメージがつかなかったが、ビジネスをプログラムに落とし込むための考え方のようだ。エヴァンズの原典は長大でどのレビューを読んでも「他の本である程度理解してから」と書いてあったし、Kindle Cloud Readerで読めなかったので後回しにした。

抽象的な設計論の勉強と具体的な手を動かすタイプの勉強はどうやって進めていけばいいんだろう。一つずつ倒すのか、平行していくのか。

『UNIXという考え方』を読んだ

※この記事は職場のバーベキューで酒と肉を腹いっぱい詰め込んで書かれた。

↑先輩社員からドワンゴエンジニア焼きそばの焼き方を伝授された。

うたもくプロに『UNIXという考え方』を貸された(事実としては僕が借りているのだが、僕ではなく彼の意思によってそれがなされたとき、どういう日本語で表現するのが適切なのだろう)ので読んだ。

素晴らしい本だと思う。細かい内容については自分で読んでほしいが、2001年出版にもかかわらず、2015年頃からの知識しかない僕にも納得できる内容ばかりで興味深い。名著は錆びない。

たとえば第3章で語られている「試作と試行錯誤を早く回すことで変化の激しい世界に対応する」という発想はアジャイル開発の思想だ。第6章の「すべてのプログラムはフィルタである」という主張は関数型プログラミングのことだし、第7章のマルチコアCPUが出てくるから並列化しろという主張はここ2年ほどのIntel・AMD両社の多コア化の流れを予言していたかのようだ。

実際のところ、この本が未来を予言していたのではなく、ずっとそういう流れ(アジャイル開発・関数型プログラミング・多コア化)は存在していたのだろう。僕が知らなかっただけだ。それでも、現在存在する技術が18年前はどう見られていたのかというストーリーは面白いし、その技術の価値を見極める助けになる。