成り行きで学科のPCの処分作業を手伝った。意外とヤバい情報が入っていたのでしっかりと消してから捨てたかったのだが、それが難しかった。Windowsの不自由なPCはOSが入っているドライブのフォーマットができないし、コマンドプロンプトで全消去のコマンドを実行してもOSは無視される。傲慢なWindowsは自らが消去されるべき状況などあるはずがないと考えているのだ。
1台だけUbuntuがあり、念願だったsudo rm -rf / --no-preserve-root
を実行する機会に恵まれた。実際にはなんでも消えるわけではなく、/proc
(プロセス?)や/dev
は消えない。しばらく待つとデスクトップやメニューバーのアイコンが消えていき、おそらくrm
コマンドすら消去されて処理が停止する。Ctrl+Cで止めてターミナルにいろいろ打ち込んでみたが、ls
もbash
もreboot
もCommand not found
となった。
念には念を入れ、電動ドリルでHDDに穴を開けた。弊学科に工作室があり、そこに旋盤やらドリルやらがあることを修了直前に知った。研究というのは同じことをやっているのが世界で数人ということも珍しくなく、デバイスを自作する必要に迫られることがある。僕のArduinoによる圧力センサなどかわいいものだ。
作業の報酬としてプレミアムモルツをもらった。パソコンチョットデキルアピールはしておくものだ。