Dota2 勝てるタイミング論 7.37d

これはある程度のランクでDota2をやっている人なら理解もしくは体得していることだろうが、あえて整理してみる。

Dota2の形勢には、勝った者がより栄えるという特性がある。5vs5のチームファイトで片方のチームが全滅したとする。単純にデス中はファームできないし、フリーでオブジェクトが取れる。なんならマップ全域が安全地帯になるので5人で高効率のスプリットファームをしてもいい。

同時に、栄えているものが勝つという特性もある。仮に両チームが同じヒーロー・同じプレイヤー技量だったとすれば、より強いアイテムを持っていたり(ゴールドアドバンテージ)よりスキルのレベルが高い(レベルアドバンテージ)方が勝つ。

この2つの性質を単純に並べてみると1回ついた差は挽回できないように思える。実際挽回させずに勝ち切るというパターンも多い。しかしもちろん、Dota2がゲームとして奥深いのはこれをひっくり返す戦略があるからだ。その一つが勝てるタイミングを待つことだ。

Dota2の各ヒーローに対して、所有するリソース(ゴールドとレベル)を横軸に、チームファイトで出せるインパクト(ダメージを与える、ダメージに耐える、相手が出せるダメージを減らす等々)を縦軸に取ったグラフを書くことができる。一般的にその切片が大きいヒーロー、つまりリソースが少なくても一定のインパクトが出せるヒーローがサポートヒーローであり、傾きが大きいヒーロー、つまりリソースが集まった終盤に大きなインパクトを出せるヒーローがコアヒーローとされる。

(ここでは深く立ち入らないが、実際は一次関数ではなく、レベルアップとアイテム入手のタイミングで強くなっていく階段関数である。その区間の移行直後の相対的な優位性が大きい状態をパワースパイクと呼び、チームファイトを仕掛けるべきチャンスになる。)

つまり、ある時間帯で負けていても、自分のチームのコアヒーローの傾きが相手よりも大きければ、ファームをし続けるだけでいずれ圧倒できる可能性があるということだ。各ヒーローの傾きの大きさは様々な要因で決まるため経験的に理解するしかないが、特に傾きが大きく長期戦に強いものはhard carryとかlate game carryなどと呼称され、たとえばMedusaはそれに含まれるだろう。通常攻撃が全体攻撃になるため攻撃アップアイテムの恩恵を大きく受けられるからだ。

逆にこの傾きが小さいコアヒーローを持つチームは、相手にファームする時間を与えないように攻め続ける必要がある。ここで最初の議論に立ち返る。チームファイトで勝つか、衝突を恐れさせて相手の行動範囲を制限しファームを遅らせれば、有利は自然と拡大していく。これをスノーボールと言う。

相手にスノーボールを起こさせないためには、どの時間帯でも相手と決定的な戦力差を作らないことが必要だ。だからコアヒーローの中でもsafe lane carry / mid / offlaneの役割分担が生じる。

たくさんファームして活躍できるのは爽快なので低いレート帯やロールキューがなかった時代は全員hard carryピックみたいなことも日常茶飯事だったが、そういうチームがバランスの取れたチームと戦った場合、セオリーでは序盤から負け続けて誰もファームできずに負けるということになる(まあ低いレート帯の野良では攻める側も上手くまとまれずに長期戦になってしまい、結局5carryが勝つということもよくあり、これもまたDota2の奥深さである)。

Dota2 7.37d Pugna 3k

Pugna

がDreamLeague24(2024年10月, 7.37d)で人気だ。最近目立ったbuffはもらっておらず野良での勝率は低いままだがプロシーンではニッチな需要があるようだ。

僕もPugnaは好きで結構サポートとして使っているが、通算勝率は44%なのでかなり下手だ。強烈な個性であるDecrepify(敵か味方1体にキャストし、物理攻撃不可能かつ物理攻撃を受けない状態にする)が裏目に出ることが多い。終盤のセオリーとしてBKBが切れたあとの敵キャリーにキャストして攻撃不可能にするのが強力だが、その間にキャリー以外を優先して倒してもらうという連携が野良では難しいからだ。

プロシーンの謎

dotabuffの記事によるとStorm SpiritのマナタンクとかMuertaとのお手軽コンボが強いとあるが、DreamLeagueのStatisticsを見るとそういう使われ方は少ないようだ。MuertaはPugnaと組んでも強いがPugnaの対策としても強いので、カウンターピックされていることが多い。Storm Spiritとのコンボピックは上位5ヒーローに入っていない。おそらくシンプルに強いのでピックの段階で封じられているのだろう。その代わりにコンボピックされている上位5ヒーローは

  • Earth Spirit
  • Bristle Back
  • Pangolier
  • Sand King
  • Morphling

だ。Earth Spirit、Bristle Back、Sand Kingはマナが不足しがちなSTRヒーローだ。MorphlingはHPを減らしてから回復を受けてHPを増やせば回復量を増幅できる。Pangolierはいつでも強いのでランクインして当たり前だが、一応バリア持ちでHPが満タンのことが多いのでやはりマナを回復しやすいという理屈は付く。

DecrepifyほどではないがNether Wardもなかなか曲者のスキルで、相手のピックによって刺さり方が全く変わってくる。相手のコアがチームファイトの間にも高頻度でスキルを発動するヒーロー、例えばSpirit系には効果的だが、STRヒーローに対してはほとんど効果がない。野良では大抵サポートがファーストピックを求められるのでただの分の悪い賭けになってしまう。

僕が使うとき

  • tango
  • branch x 2
  • circlet
  • mantle of intelligence
  • enchanted mango

でスタートし、null talisman→マナ靴→glimmer cape→lensと進むことが多い。攻撃のレンジが4位の長さなので早めにtalismanを入れてドツき合いを強くするとレーニングで優位を取りやすい。innateでLife Drainをチャネリングしながら他のスキルが使えるが、キャストレンジ外にキャストしてしまうと歩きが入ってLife Drainが止まるので、lensで範囲を広げておいた方がいい。歩けないので当然標的になるが、capeやDecrepify、Siphoning Wardで最大限耐えつつ的になり続けていれば、ダメージレースで味方を有利にできる(というかRewards of Ruin取る状況ってあるのかな。選択率も勝率も低い…)。Shardは火力として頼れることはあまりないが範囲内のイリュージョンを一掃できるのでTBやPLに対して強い(CKのはStrong Illusionなので消せません)。

小ネタ

  • Life Drain2とDecrepify3くらい?あればソロtormができる。Life DrainとDecrepifyは常にかけ続け、DecrepifyがかかっているときにNether Blastを入れる。暇なときは狙ってもいいだろう。
  • innateとTPのインタラクションがおかしくなっていて、TPチャネリング中にNether WardをプリキャストするとTPがキャンセルされる。これで何度もチームファイトに参加しそこねて怒られてるので気をつけよう。あとBoTでユニットに飛んでる最中にユニットが死んでもキャンセルされないという裏技もあるが意図的に活用できる場面は滅多になさそう

ヴァイオリンで小指を傷めた

今日も土曜日のルーティンを完遂でき、気分が良い。

ゴミ捨て

いつものスポットに捨てた。

水泳

いつも通り2ビートクロールで1km。SWOLFは70。少し効率的な泳ぎができるようになってきた。大昔は自分のへそを見るように頭を入れて泳げと習ったが、今日は真下を向いて泳いでみた。2ビートクロールの場合少し体をロールさせながらの方が推進力が入りやすい気がする。

インドカレー

なんとなくチーズナンが食べたい気分だったのでインドカレー屋に行った。セットメニューのチーズナン変更は差額ではなく満額必要と言われたが、食べたいものは食べたいので払って食べた。冷静にチーズナンじゃなくて良かったなと思った。

ヴァイオリン

カラオケボックスで1時間ヴァイオリンを弾いた。1時間弾いてようやく鳴りも音程も準備が整ったなという感じなので、本当は1日2~3時間は弾いてないと上達はしないんだろうなあ。

屋内で弾くと弓が吸い付くような感覚がある。これは逆に普段屋外で弾くときに風に煽られて弓が暴れる感覚に慣れてしまっているからだろう。そうなると弓をコントロールするために力が必要になり、脱力した正しい弾き方ができなくなってしまうのだが、仕方がない。「悪い癖がつくから弾かない」というわけにはいかない。

数日前はヴァイオリンで小指を痛めていた。フォームを変更してから1の指の使い方はかなりスムーズになったのだが、それと引き換えに小指が届きにくくなり無理な伸ばし方が必要になっている。親指の位置を調整することでもうちょっと良くなるかな。

買い物

卵とバナナを買った。卵は6個入りを買ってゆで卵にしている。食べやすくてタンパク質の補給になる。バナナはなんか今日売ってるのはどれも小さかった。

口座の整理

資産は2つの銀行口座と投資信託に分けているのだが、その移動をサボっていたのでやった。

ふるさと納税

例年年末に慌てるので今年は早めに。例年全額出身地だったが、今年は福島が大変そうなので少しそちらにも寄付してみた。寄付先の自治体が増えると手続きが面倒になる。いやそもそもこの制度自体が面倒を引き受けて小金を稼ぐしょうもない制度なのだが…

最近見た動画

モーツァルト『協奏交響曲』

ヴァイオリンとヴィオラがソロパートを弾く珍しい形の協奏曲。多くの場合ヴァイオリンの方が音が高く目立ってしまうのだが、この演奏ではヴィオラソロのティモシー・リダウトがモーツァルトにしては激しい演奏を繰り出し、ヴァイオリンに負けない存在感を放っている。たぶん録音もいい仕事をしているのだろう。彼の楽器は1570年頃に作られたそうで、今日高く評価されているストラディヴァリウスが1710年ごろであることを考えると、それよりも100年以上古い。古いということは技術もまだ進んでいなかったということで、それでも現在これだけ鳴るというのはすごいことだと思う。

『世界の果てに、ひろゆき置いてきた』

YouTubeの切り抜きしか見てないのだが、これはだいぶ面白い。普段の彼のネットでの振る舞いは嫌いなのだが、異国でのトラブルにも動じず飄々としている彼を見るのは軽快な編集と相まって痛快だ。やはりインターネットというのは悪なのだなと気付かされる。

そう考えてみると、普段のネット上でのひろゆきを称賛している人々には、彼がふっかける喧嘩がアフリカで出会うトラブルと同じように見えているのかもしれない。

最近読んでいる本

『プログラミング言語の基礎概念』は読み終わったことにした。証明とか、最後の方のクロージャの概念は完全には理解していないのだが、これ以上粘っても得るものがなさそうだった。

次はAWSの資格の勉強をする。Associateチャレンジキャンペーンで10月中の受験まで半額になる。

https://pages.awscloud.com/jp-traincert-certification-challenge-associate-2023-reg.html

Dota2

最近びっくりするくらい負け続けている。7.32の勝率が49%だったのに対して、7.33では41%、7.34では36%。レーティング制の5vs5のゲームで勝率36%ってすごくないですか?

自分のプレイが現在のバージョンの何かと噛み合ってないのだろうが、自分にはそれがわからない。外界とのインタラクションを意識しながら自分の行動を変えるのは苦手だ。さらにDota2ほど複雑なゲームになるとどの部分が悪かったのかわからないので困ってしまう。

最近考えていること@202206

読書

『ザ・ゴール』

スクラムでベロシティを安定化するにはどうしたらよいかで紹介されていたので8割方読んだ。8割方というのは、途中生産管理の話から思考法っぽい話に移ったところで興味を失って止まっているからだ。

この本では問題を抱えた工場の工場長が、学生時代の恩師(作者がモデルのようだ)から断片的なヒントを得ながら、それまでとは全く違う思想の生産管理を取り入れて成功するというストーリーが物語仕立てで描かれる(無職やめ太郎氏のようなものだ)。端的に言えば全員を休みなく働かせるのが最高効率というわけではなく、むしろボトルネックに着目しろという話だったように思う。「ように思う」というのは、教科書ではなく物語だから論理的な筋立てはあまりよくわかっていないからだ。

興味深い読み物ではあったが、単純にソフトウェアエンジニアリングに応用できるかは疑問だ。ソフトウェアエンジニアリングには固定化した生産ラインはないし、在庫コストもないからだ。しかしフロー効率とリソース効率とか、従属事象・統計的変動の概念はなんとなく掴めたので、もうちょっとかっちりした制約理論の教科書を読んでみたいと思った。

『プロを目指す人のためのTypeScript入門』

言わずと知れた有名人uhyo氏の著作。3割くらい読んだ。

僕は既にプロなので9割くらいはもう知ってる知識だ。しかし端々に挟まれる詳細な仕様の知識とか歴史的経緯、さらにuhyo氏の思想などが勉強になる。知っていると思い込んでいるものをもう一度学び直すという意味で価値のある読書だなと思う。思うのだが、やっぱり大体は知ってる話なので退屈になってしまってなかなか読み進められない。

『HTML解体新書』

仕様が広大ゆえに使いこなすのは難しいHTMLの本。全然読めてない。

『データ構造とアルゴリズム(五十嵐健夫)』

連結リストやスタック、木、ハッシュなどから始まり、ソートやグラフや文字列検索なども扱うらしい。これも3割くらい。

C++で実装しながら読み進めている。2-3木は辛かった。コアになるアルゴリズムはシンプルなのだが場合分けがドエラい数になる。平均計算量に関してはある程度計算で求める必要があるが、理解できないほどではなかった(自分で発想しろと言われても無理だが…)。

労働

あまり多くは語れないが、ここ半年くらいはずっと悩んでいる。4年目にもなるとこれまで通りの仕事をしていても学びがなくなってくる。だから更にスコープを広げて何かチャレンジしたいなと思っているけど、なかなかうまくできない。仕事に学びを求めるのが間違いなのかもしれない。

だからまあ、最近本をたくさん買ってみたり個人開発頑張ってみたりというのは、何か突破口が見つからないかなあということですね。

個人開発

最近はもっぱら https://anime.chao.tokyo の開発を進めている。Animetickからしょぼいカレンダー(手入力のアニメ放送予定API)への依存を切って、大量視聴を管理するための可視化などを足してみたいなという狙い。

使用技術はRemix+PrismaでEC2に雑に(DBもEC2で動いてるw)立てている。バックエンドの処理をパイプラインに見立ててfp-tsで書いているのが自分的こだわり。

飽きたら次にやってみたいのはweb componentsとかかなあ。Reactを捨てて生のHTMLと最低限のJSで何ができるのかというところを勉強してみたい。あるいはなんかOSSとかも。GoやRustも触っておきたい。学ぶべきことはいくらでもある。その気になればTypeScript一本でなんでも書けてしまうので、意図的にコンフォートゾーンの外に出るようにはしたい。

料理

以前から美味しいものを食べるなら外食で、自炊は楽で身体に悪くないものというポリシーでやっている。最近は以下のセットで固まっている。

  • ご飯
  • 味噌汁
  • 自作サラダチキン
  • ブロッコリーの惣菜(冷凍食品)
  • スーパーで買ってきたサラダ(ごぼう・コールスロー・切り干し大根のローテーション)
  • 納豆
  • ヨーグルト

サラダチキンを切らしたときは適当に惣菜買ってきたり。ここから50年くらいずっと同じものを食べ続ける可能性すらあるので、自炊は変に偏らないようには気をつけたい(何食っても塩分過多で怒るのであすけんは嫌いです)。

健康

3月末に右足首を捻挫して結構長く歩行で痛んだり疲れやすかったりした。ようやく治りつつある。

アニメ視聴

まあ、そこそこ見てます。

Dota2

ちょっとやる気なくなってます。4月頃は調子よくて3880まで上がったけどしばらくやらなくなって今3430。

自分の持ちキャラのメタ変動の話をすると、Dazzleの7.31の変化が気に入らない。タイミングの概念を捨てて単にCD上がるたびにスキル撃つのを推奨するようなメカニクスになっていて、こんなの人間がプレイする必要ないじゃんと思ってしまう。

ということでプロの間で大流行していたPugnaばかり使っていた。癖はあるもののスキルセットが強力。サポートでも積極的にタワーを折れる1番、SavingにもDisableにもなる2番、設置するだけで大きなダメージを叩き出せるNether Ward、そしてダメージにも大回復にもなるUlt。Shardは弱いと思うけど…(相手にPLかNagaがいたら買うかも)。

ただPugnaも7.31dでかなりお仕置きを受けてしまったのでやめる。またDazzleに戻ることも検討しているが、単に数字上のbuffがあったというだけでメカニクスは改善していないので悩ましい。あるいはEnchantressもいいかもしれない。これもプロで猛威を奮っていたので7.31cでEnchantにレベルキャップがついてしまったが(なかったほうがおかしいだろ!)、それでもタンクやラットができるサポートというのは貴重だ。

Stunがないサポートは嫌がられるのでHoodwinkを使っていた時期もあったが肌に合わず全然勝てなかったのでやめてしまった。

何も楽しくない

近況報告です。

何も楽しくない

定期的に精神がおかしくなるのは既知なので驚くような話ではないのだが、また来た。ここ2週間くらい何をやっても楽しくない。

これだけコロナが流行ってると、公共交通機関で遠出するとか友達と会うとかはやりにくい。そして鬱屈とした気持ちを抱えながら自宅でネットでなんかする。でも今はみんな鬱屈とした気持ち、人によっては切実な困難と向き合いながら生きているので、ネットも面白い話より刺々しい話の方が多い。

結局人間には無理なのだ。「人間」である。人が一人だけで山奥でひっそり暮らしていれば感染症なんか何も怖くはないのだが、人と人が高度に支え合って成立している現代社会には感染症がてきめんに効く。人の関係のあり方を乱す。そうなると人間社会など脆いものだ。昨今の笑っちゃうような痛ましいニュースを見ていればわかるだろう。

なにか気が晴れるような面白いものはないかなと思って探しても、ネットの記事なんかは大半がPV狙いの釣りみたいなものだし、YouTubeを開けば過学習したAIがもう見た動画と興味のない動画ばかりサジェストしてくるし、一体誰が引っかかるんだという投資詐欺の宣伝を頻繁に見せられる。金を払ってない視聴者は客ではなく広告主に売るための商品なのだ。

ところでYouTubeでサジェストに不満があるとき、面白いコンテンツを探すというのは結構難しい。YouTubeの利用者は全人類なので「探索」タブから「話題」や「急上昇」のコンテンツを見ても自分にとっての打率が低い。その点ニコニコ動画はカテゴリごとのランキングでそこそこ面白いものが見つかる。ユーザーの同質性が比較的高いことと、よく知らないコンテンツでもコメントでなんとなく面白さがわかるというのが良さだろう。

オリンピックの男子体操について

内村の鉄棒予選落ちはショックだったが、仕方がない。いつでも100%のパフォーマンスができるわけではない。加齢とはそういうものだ。

橋本大輝の活躍は目覚ましかった。体操選手にしては長身な彼だが、胆力も相当なもので最初から最後までよく体が動いていた。特に鉄棒の完成度は相当なもので、放れ技をいい位置で掴んでスムーズに車輪につなげていた。解説でも触れられていたが、連続技加点を狙ったトカチェフ系の放れ技が流行する現在のメタにおいて、カッシーナ(コバチ系)・コールマン(コバチ系)・伸身トカチェフ・トカチェフひねり・ヤマワキとバランスよく取り揃えた構成は珍しい。なんとなく王者の器のようなものを感じる。

一番気になっていたのはあん馬のスペシャリスト亀山耕平だ。予選では構成をD:6.5に落としたうえで極めて完成度の高い実施を見せ、2位タイで決勝進出を決めた。持ち技的には決勝では構成をD:6.9まで上げる余地がありそうだが、それでEスコアがどこまで保てるか。直近の大会では厳しそうだったのでどこまで調整できているか注目だ。

予選1位の李智凱(得点は亀山・マクレナガンと並んでいるがEスコアが高いので1位)は優勝候補の筆頭。非常に美しい開脚旋回で高いEスコアを持つ。予選ではケイハ2(C)を使っていたが決勝ではケイハ(F)に上げてくるだろうから、少なくとも0.3点は伸ばしてD:6.7に乗せてくる。予選4位で現世界チャンピオンのウィットロックは男子団体決勝でD:7.0の世界最強の構成を見せたが、細かい減点が積み重なりEスコアが伸びなかった。今大会の採点傾向に適応できるか。

平行棒の「神」鄒敬園は団体決勝ではいくつかのミスと謎の減点(タイムオーバー?)で精彩を欠いた。もしかしたら吊り輪の疲労があったのかもしれない。演技内容を見るとツォラキディスやマクーツの停滞がなくなるなどこれまで以上の完成度が見られる箇所もあり、種目別決勝ではどんな演技を見せてくれるのか楽しみだ。

Dota2の近況

Dazzleがメタから外れて以降MMRは3400前後で停滞している。現在の7.29もAghanim's Shardの導入によりDazzleが強いメタに見えるが、TI10のRegional Qualifierでは1回も使われなかった不名誉な11体のヒーローに名を連ねてしまっている。単純にスキルが弱いという評価らしい。以前の栄華を支えたNecronomiconは削除されてしまった。そうなるとPoison touchのダメージを延長するためには自分で殴らなければいけないし、Shadow waveを跳ねさせてダメージをかさ増しすることもできない。

あらゆる勝負事に言えることだが、やはり受け身の戦術は弱いのだ。というよりは受け身の戦術が強いゲームは面白くないから弱くなるように調整されるのかもしれない。スマブラシリーズを見ると、着地キャンセルで着地隙が0をできた64は攻撃側有利のコンボゲー、着地隙が半減されるDXは競技性の高さで長く楽しまれ、着地キャンセルが廃止され防御側有利が明確になったXはあまり競技としては盛り上がらなかったように思う。

最近あまりスマブラDXの競技シーンを追えてないんだがM2Kとかってまだ現役でやってるんです?

料理

体重増加を目指して食事管理アプリ「あすけん」を使っていた時期があった。これは期間限定で使えていた有料限定機能が使えなくなると途端に使いづらくなってしまって、既に傾向はつかめていたので記録はやめてしまった。

単純に摂取カロリーが少なすぎるというのと、ビタミンが取れていないのが問題だった。「もっと食え、野菜も食え」という話だ。これを受けて自炊の強化が少しずつ進行しており、最近ではグリコの『バランス食堂』シリーズのような惣菜の素を活用し、3日分程度を作り置きしている。

3日に1度、切って加熱するだけの簡単な調理で済むので簡単だし、一応栄養バランスも良いということになっている(本当かよ?)。単純に味が良いのが素晴らしい。切って焼くなんてそうそう失敗しないし、味はプロが調整してるんだから。

最近の悩みは鉄フライパンの劣化だ。ちゃんと調べたとおりに油をなじませてもすぐ油膜が失われて、欠けた表面にサビが発生する。何がいけないのか。

物欲

最近ガジェットを買ってないのでなにか欲しいという漠然とした欲求がある。候補はディスプレイ・iPad・PCメモリかな。

ディスプレイは既に3枚あってどれも本来の機能は申し分ないのだが、一番の安物であるBenQ製のディスプレイの基盤周り?の作りが甘いようで、入力切り替えに頻繁に失敗してディスプレイの再起動が必要になる。と言ってもそれほど困ってるわけでもなく、優先度は低い。

iPadは5年前に中古のminiを買ったやつがある。だいぶスペックが厳しくなってきており、ブラウジングが遅い。ストレージもカツカツで頻繁にKindleのダウンロードデータなどを消さねばならない。ただ買うとあまりにも高いのでなかなか踏ん切りがつかない。

PCメモリはいつだって欲しい。今のPCを組んだときは最悪の時期で、8GBx2が2万円以上した。今はその半額程度か。ブラウザが無限にメモリを食うのと、Dota2が最近メモリ不足に起因してそうな読み込み遅延を見せ始めているのが気になっている。ただ、いまさらDDR4-2666を買うの?というためらいがある。

楽しんでない?

いろいろ書いてみるとそれなりに楽しんでる気もしてきたな。ただこれは本当に楽しんでいたのか、感情を文字に押し込める(そう、押し込めているんですよ?)過程で自分は楽しんでいると自分に信じ込ませているだけなのか、わからない。

ドライアイが辛い/Dota2 7.26への適応/空調の管理/本好きの下剋上/評価/スーパーパラパラチャーハン

ドライアイが辛い

ここ1週間ほど、ドライアイが特にひどい。季節的にはむしろ湿度が上がってくるタイミングなので今悪化する理由がわからない。が、最近悪化しているという人は周囲にも数人いる。単純に季節の変化がストレスになって悪化しているということかもしれない。

大抵の体調不良は疲労とか睡眠不足とかストレスが原因だ。単純だけどままならない。

悪い現代人なので体調が悪いとすぐググってしまう。知識を得るのはプラスだが、医者を通さないと過剰に知識ばかり溜め込んで不安になってしまう。自分は病気について考えすぎるというのは自覚していて、それがひどくなると病気不安症という名前がつくことも知ったのだが、よく考えると結局「病気について考えすぎる」という病気について考えていることに気づいて笑ってしまった。

いい加減慣れなくてはならない。体は消耗品であって、これから先は劣化する一方だ。それと折り合いをつけて生きるしかない。たとえば結婚して子供を得て、その成長を見守ることは自分の老いと向き合わずに済む(あるいは老いを肯定的に捉える)方法の一つだと思う。僕は結婚することはなさそうなのでこの手は使えないが、何かを見つけたいところだ。

そういえば、一時期ずっと気にしていた治療後の歯はだいぶ大人しくなっている。自発的に痛むことはないし、冷たいものや辛いもので軽くうずくことはあるが痛みはないし翌日には戻っている。結局医者の言うとおりで、しばらくは敏感だが数ヶ月単位で治ってきたということだろう。

さて、仕事に支障がある状態では困るので、医者から指示された目薬を使いつつ、さらに症状を和らげるためJINSのドライアイ対策メガネを買った。というか古いモデルは持っていたのだが、店舗に行ってみたら新しいモデルが出ており、性能が上がってそうだったので買ってみた。具体的にはカバーが大きくなって保湿力が上がってそうなのと、水タンクがスポンジに変わり水漏れの心配がなくなってそうだった。効果があるかどうかは謎。

Dota2 7.26への適応

上記のドライアイ事情からプレイ頻度をだいぶ落としているのだが、7.26の勝率は一貫して高く56.6%ある。具体的に何が良いのかわからないが、体が7.26のメタに適応しているのだろう。やればやるほどMMRが上がり、現在Legend5の3770だ。バージョン的にはOgre Magiが強い。でも僕はOgreは退屈に感じてしまうので基本的にBANする。BAN漏れしたらpickするけど。BANできたらDazzle, AA, CM, Warlockあたりを周りのpick状況見ながら出していく。

TI10がいつになるか未定だがバトルパスを買った。と言っても毎年買うだけだ。熱心にレベルを上げたりしない。目当ては新しい音楽パック。

空調の管理

夏が来た。室温が30度を超えるようになった。自宅なら服を脱げるので30度でもそれほど辛くはないが、これ以上になると冷房を入れることを考えねばならない。しかし冷房は湿度を下げるのでドライアイに悪い。難しいところだ。

部屋のつくりからしてそれほど風が通るわけではないというのが難しい。窓が1面しかないので浴室で換気扇を回すしかない。

本好きの下剋上

というネット小説を読み終わってから1ヶ月ほど経つがまだハマっている。現在アニメ化されておりそこから入った。情報を蓄積・伝達・保存できる本の力と家族の愛情が二本柱であり、それはなぜ「web小説」で「異世界転生」を書くのかという『本好きの下剋上』自身の存在意義への回答になっている点が見事だ。

この作品のすごいところは全677話という長さ(あまりの長さに第2部と第3部が並行して漫画化されているという笑い話まである)。長いうえによく構成されていて世界観にもっと浸っていたいという気持ちになる。本編が一人称なので他のキャラクターの視点の外伝が無限に作れるようになっており、書籍や各種グッズに大量の書き下ろし外伝をつけることで作品世界の全てを味わい尽くしたいオタクから金を巻き上げている(もちろん本編も加筆修正されている)。

僕は気になる外伝が収録された書籍と漫画を買って読んでいる。漫画は部分的にニコニコ漫画でも読める。アニメも最新話無料なのでよろしくな!

評価

先日会社で人事評価があった。内容は秘密だが自分のはたらきはちゃんと見られていることがわかり、緊張感とともに意欲が高まった。ただしこの緊張感(とそれに伴う労働時間の増加)がドライアイの遠因という可能性はある。

人生のことを考えると給料は上げていきたいので、頑張ろう。

スーパーパラパラチャーハン

久しぶりにチャーハンを作った。チャーハンを作るからには、誰でも一生の内一度は夢見る「パラパラのチャーハン」─。家庭用の火力だとプロと同じようにやってもなかなかパラパラにならないのだが、家庭には家庭なりのやり方がある。炒める前にご飯に卵を絡めて、ご飯のダマがなくなるまでグチャグチャに混ぜておく。これだけでいい。

パラパラにするだけでは簡単すぎて飽きてしまったので次のステップとしてチャーシューを買ってきた。具のあるチャーハンは水分の管理が難しくなる。研究のしがいがありそうだ。

それ以外の食事はだいたい焼きそば・スパゲッティ・カレーのローテーション。味噌汁はあったりなかったり。

20200426

食事

朝なし昼スパゲッティ夜カレー

住居とは

外出をしない土日だった。自宅にこもっていても生存できる、それはつまり、この狭い部屋に人間が生きるために必要な機能を密集させ、さらにそのために必要なリソースを逐一引いてきているということだ。想像するだけですごい手間だ。共通化が禁じられたプログラミングのようなものだ。

そこまでやらなくてもいいんじゃないかと思う。たとえば風呂とトイレを集約するだけで配管と掃除の手間は激減するのではないか。その代わり排泄と入浴のタイミングが完全に自由ではなくなるが、それほど重大なこととは思わない。家賃が安くなるのならばそうしてほしい。

ScalaでDBを使いたい

温度管理サーバーは現状データをCSVに保存しているが、ダサいのと勉強のためにちゃんとDBを使いたい。ということでslickを導入しようとしている。今はチュートリアルをやっている。

たぶんapplication.confのurlを適切に設定すれば自分が用意したDBに接続できるはずで、docker-composeとかで用意すればいいかな。

同時に開発環境も整備した。これまではdockerコンテナの中で動かしていたが、それをやめてマシン上にJavaとsbtを入れた。このとき両者のバージョンを正確にこれまでのものと合わせないと依存関係が解決できずvscodeのmetals拡張が壊れる。sdkmanを使うと楽。

iceiceiceのDota2

今日はBTS Pro Series: Southeast AsiaというDota2の大会の決勝があった。名前の通り東南アジアのプロチームが参加する大会だ。決勝戦はFnatic vs TNC。僕はFnaticのiceiceiceのプレーを見ていた。

決勝戦第3試合の彼のNature's Prophetの動きが素晴らしかった。Nature's Prophetは一切の下準備なしにマップの任意の場所にテレポートするスキルを持つ、ある意味Dota2のルールを逸脱したヒーローだ。iceiceiceはこのヒーローの性能をフル活用してマップを縦横無尽に移動して支配し、チームを勝利に導いた。

人間性能も凄い。攻撃動作によって透明状態を解除しようとしたときに敵が視界に入り、瞬時に反応して攻撃動作をキャンセルするシーンがあった。iceiceiceは29歳、プロゲーマーとしてはかなり年長なのだがすごい反応速度だ。

20200419

食事

朝なし
昼焼きそば
夜レトルト牡蠣カレー

同僚が上等な焼きそばソースをくれたので焼きそばを作った。初回だったのでソースの味の濃さや粘度に対応できておらず、なんとも言えない。

高級なレトルトカレーは500円とかするので自炊にしては異様に高くつくのだが、外出できない現状だと味と手間とコストのバランスがいい。

Dota2

最近はロール指定なしでキューしている。それでも大抵はサポートになるのだが、今日は珍しくオフレーンになった。iceiceiceとかがよくやってるのでオフレーンDazzleやれるんじゃないかと思ってやってみたところすごくよくハマって勝った。

当たり前の話だがコアは稼げるので必要なタイミングで必要なアイテムを持てる。相手にtimberとmorph(回復力が高い)がいたのでvessel(回復を阻害するアイテム)を最優先にした。これで序盤は圧倒的に有利が取れる、どんどんタワーを折って回った。サポートとしてコアにやってもらいたいことを自分でやるとよく勝てる。

それ以外のゲームも今日はよく動けていた。やはりレーンフェイズで勝てれば大抵のゲームは勝てる。Poison Touchの間合い感覚を意識することで調子が上向いている。

2/25~3/1 歯との戦いは続く/人生相談/自炊のレパートリーが尽きた/コロナウィルス/DDD本をもうすぐ読み終わる/30日OS本は詰んでいる/ Dota2の好調

歯との戦いは続く

削った歯が疼く感覚がある。削ったときに傷ついた神経が炎症を起こしているそうだ。順調に治ってくれればそれで済むが、痛みが出るなら神経を取ることになる。自分の体の回復力を信じるしかない。

削って1週間以上経ってから疼き始めたのはなぜだろうと考えると、日曜日の飲酒がトリガーのような気がする。やはり酒は体に悪い。虫歯が発覚してから菓子も間食もパタリとやめてしまった。

人生相談

振り返ると健康問題の多い1年間だった。まだ終わってないが。

  • ドライアイ
    • 治ってないし仕事変えない限り治る希望もあまりない。目薬でごまかしてる
  • 大音量ライブで聴力低下
    • 薬を飲み続けて2週間くらいで治った
  • 高熱のあと咳が1ヶ月くらい続いた
    • うがいを徹底したら治った
  • 親知らず抜歯
    • 抜けば終わりなので実は一番ラク
  • 虫歯
    • ぎりぎり神経を取らずに済むタイミングで発見できてよかった…?

会社員になって負担が増えたのもあるだろうし、加齢による不連続的な健康力(?)の低下が25歳で発生したというのもあるだろう。加齢というのものにどう相対すればいいのか不安になってサークルの先輩に人生相談に乗ってもらった。

自炊のレパートリーが尽きた

在宅勤務が2週間。これまでは朝はパン・昼は外食で夜だけ自炊だったから鍋の連打でも耐えられたが、在宅勤務だと昼も夜も自炊なので鍋にうんざりしてしまった。かと言って自炊に手間をかける気力もなく、困っている。

コロナウィルス

意識してやっている対策は帰宅時の手洗いくらいだ。若くて健康な男なので過剰に心配する必要はなかろう。ただし高齢者に移すと厄介なので、実家に帰る予定をやめようか悩んでいる。

学校が休みになるとのことで、大事感が出てきた。いろいろな会社が休みに入ると物流も滞り、食料が不足する心配がある。とりあえず米とスパゲッティを多少備蓄用に購入した。

DDD本をもうすぐ読み終わる

明日の読書会で読み終わる予定。記録を見ると読み始めたのは11月15日だったので3ヶ月半かかった。DDD本は思想寄りの本だったので、次は技術寄りに倒して『すごいHaskellたのしく学ぼう!』を読もうと思っている。

30日OS本は詰んでいる

sprintfが定義できない…謎のコンパイルエラーが出る…

Dota2の好調

直近20試合で勝率75%。Legend5昇格。ようやく体が7.24環境に慣れてきた。7.23はジャングルファームを多めに取ると勝ちやすかったが、7.24はレーンのお守りとファームスペース確保のためのプッシュ・ワーディングの方が重要という感覚。

ソロプレイしかしていないので戦略に関する感覚が育たず行き詰まりを感じている。自分が部分部分で最適な動きをするだけでは限界がある。チームをどうやって勝たせるかを考えられるようになるためにはパーティプレーの経験が必要な気がしてきた。

TrueSight2019

1/29(水)

Dota2最大の世界大会、The International(TI)。8月に行われたTI9の決勝戦の舞台裏を描いたドキュメンタリー『True Sight』が今年も公開された(去年の記事はこちら)。

期待を裏切らない素晴らしいドキュメンタリーだった。決勝戦ではTI7優勝のLiquidとTI8優勝のOGが戦い、OGが2連覇を達成した。特にOGのサポートであるJerAxの活躍は凄まじく、神出鬼没。いきなり現れたかと思うと敵ヒーローを味方に向かって投げ込み楽々とキルを量産した。なおJerAxは引退を表明している

I love being creative and have a huge urge to bring ideas to life. I’ve found video games to be an amazing platform for this, as there are truly no limits and you are able to share the experiences with others. I find myself often questioning how things are in their current form and I seek for alternative ways to change the standardized models.(上記リンク先より引用)

「クリエイティブであること、アイデアを人生に反映させること」という哲学が先にあり、ゲームをそれを実現するプラットフォームとして解釈しているのは興味深い。

TrueSightと同時にLiquidとOGのメンバーがTrueSightを見るリアクション動画も投稿された。

OGとLiquidはどちらも英語圏のチームなので、チームの垣根なく冗談を飛ばし合っていて感動した。