帰納的推論

具体例の集積から一般的な規則を推論することを帰納的推論という。

  • カラスAは黒い
  • カラスBは黒い
  • カラスCは黒い
  • よってカラスは黒い

この推論は正しい保証がない。一羽でも白いカラスが存在すれば間違いであるとわかる(反証される)。世界中の(そして過去と未来の)全てのカラスが黒いことを確認するのは不可能だ。

さて、実験科学は帰納的推論だ。実験によって具体例を収集し、その背後にある一般的な規則を推論するからだ。つまり実験科学は正しい保証がない。リンゴが落ちるのは万有引力が理由とされているが、「神様が引っ張っている」が事実かもしれない。

ちなみに一般的規則から具体的な事実を推論することを演繹的推論という。

  • 帰納的推論は正しい保証がない
  • 実験科学は帰納的推論の一種である
  • よって実験科学は正しい保証がない

は演繹的推論である。演繹的推論は必ず正しい。

人間は全く同じ論理構造を持つクイズでも、文章の書き方によって正答率が変わる。人間は推論の機能を持たないが、近い機能を流用してそれっぽい情報処理を実現しているのだろう。

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