研究室の天井が高くて暖房が効かない/視覚の発達

設定温度26度でもデスクの高さで18度〜20度。どれだけ天井を暖めているのか。

昨年度で引退した学科の事務員さんが遊びに来ていたのでご挨拶に行った。孫の成長について話してくださったのだが、8ヶ月くらいの時期で既に好きなテレビ番組とそれ以外を見分ける能力があるらしい。これはすごいことだ。

乳幼児の感覚能力は思った以上に未熟だ。生まれた時点では未完成で、生まれてから外界との相互作用のなかで発達する。感覚機能の異常、特に聴覚の異常は可能な限り早く発見して処置をする必要があるが、乳幼児が本当に見えて/聞こえているかどうか確かめるのは難しい。そのためのテクニックとしてたとえば幼児の視線に注目する方法がある。大まかに言えば2つの図形を注視する時間に差があればその差を知覚しているという方法だ。

視線を使った研究は面白い。Webサービスの改善にも使えそうだし、実際ドワンゴには視線測定の設備があるらしい。昨日あたりツイッターで「動画の女の胸を見ないチャレンジ」に一瞬で失敗する男の動画が流れてきて笑った(見つからないのでURLわかる人は教えてください教えてもらいました↓)。

簡易的な視線計測装置でゲームプレイ中の視線を計測したという動画もある。

一方で注意する必要があるのは、注意は視線とは独立しているということだ。視線を一箇所に固定したままでも注意を向けている場所に何かが出現した場合は反応速度が速くなる。これは損失利得法という実験によって調べることができる。公開されている横澤一彦教授の授業スライドに詳しい説明がある。

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