実験プログラム

いい加減研究しないとまずい(してないわけではない)ので最近は実験プログラムをゴリゴリ書いている。pygameをベースに、特殊な刺激を呈示するときはpsychopyを使ったり、マイクを拾うためにpyaudioを使ったりしている。コンピュータは便利だ。たくさんの実験参加者に全く同じ刺激を呈示することも、参加者の行動をミリ秒単位で記録することもコンピュータなしでは不可能だっただろう。

よく考えると、人間に何かを見せてそれに応じて何かを入力させるのはゲームと同じだ。だからゲームプログラミングのライブラリを使うのは理にかなっている。Pythonは遅いので一般論としてゲームプログラミングには向かないが、僕の研究では3DCGのレンダリングをするわけではないし、タイミングを記録することを考えても100fps出れば十分なのでPythonで事足りる。

マイクやらスピーカーやら圧力センサやらのデバイスを使うとなると低レイヤーで問題が発生することが多い。windows上でその手の問題を地道に解決していくのは正直かなりしんどい。

うん。しんどい。

ドラマティック・ストリート

毎週土曜は洗濯。しかし今週はなかなかドラマだった。

まず、暑い。風も強かったのでそれほど辛くはなかったが、やはり日光が当たる場所を避けたくなるような陽気だ。しかし通りを歩いているとふいに冷気を感じる場所があった。周囲を見渡しても、店舗の冷房の聞いた空気が流れ出してるふうでもない。よく見ると足元に金網があった。非常に細かい金網で覗き込んでも暗くて何も見えないが、僕はその奥に何があるかを知っている。そう、地下鉄だ。

通りに沿って地下鉄が走っており、その金網はおそらく通気口なのだろう。金網の上にいると冷たい空気が立ち上ってきてとても気持ちいい。30秒くらいずっとそこにいた。それにしても、自分の足元が地下の巨大空間につながっているというのはなかなかロマンがある。

もうひとつのドラマは悲しいドラマだ。コインランドリーは洗濯機も乾燥機も100円玉しか受け付けないのだが、乾燥のときに500円玉しかなかったので洗剤の自動販売機で両替をした。しかし僕は何を思ったか、その100円玉を洗濯機に入れてしまったのだ。もう洗濯は終わったのに。入れた瞬間に気づいて返却ボタンを探したが、ない。仕方がないのでその100円は諦めた。次に使う誰かが100円安く使える、俺はそういうことに幸せを感じるんだ。

ツイッターの誤字もそうだが、やってしまってから急激にエラー探知性能が向上するのは不思議なことだ。

ドワンゴエンジニアハッカソンに参加した

※この記事は他人の金で『Asahi スーパードライ』を飲んで帰宅したあとに書かれた。

ハッカソンは初めて。殺伐としているのかなと思いきや交流しつつ作業を進められて大変楽しかった。発表者も皆独自の視点でお題を(無理やり)解釈して面白いものを作っていて、盛り上がった。バーチャルマシンの起動を400人で見守って成功したら会場がどっと湧くなどという体験は滅多にできるものではない。

私はといえば、お題が「バーチャル」だったので以下のように考えた。

作ったものはここ。Flaskでサーバー立ててWebサービス化しようかとも思ったけど時間足りなかった。いちいちcsvから読んでるのもダサいのでDB使いたかったけど時間(略)。

自分で使ってみて面白いのは毎回違う文章が生成される点で、パワーワードが生成されるまで連打してしまう。面白すぎてクスクス笑ってたら隣の人に怪しまれた。ためしに自分の過去の文章を放り込んでみた。

大成功であった。マヨネーズが焼きそばと相性が良いのは既知のことであったが、さらに酸味と塩味が融合したマヨネーズが鶏胸肉の酸味を覆い隠しつつ焼きそばの味になじませている。完全勝利である。

この成功は誰にも分らない。たといマヨネーズの焼きそばは相性ののに既知しもことに酸味を覆いの塩味なし。そういう完全、勝利は、向うの山の頂の巖に上り、空谷に向って吼える。

 

睡眠は偉大だ。1日1度の食事さえとれればあとは無限に寝ていたい。さらに睡眠には眠気がとれるという副産物まである。また、睡眠は認知症のリスクを減らす数少ないエビデンスのある予防法でもある。

およそ睡眠の働き、偉大を進めて進まざるものあることなし。1なら、勿論、日の1へとれれ度き食事である。睡眠眠気副産物行は、息をとれるで、叢中の声のある不思議に聞入っていた。「善くぞ減らす来睡眠ある。

うん。格調高い。次は有名な名文から

吉野家ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
Uの字テーブルの向かいに座った奴といつ喧嘩が始まってもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。

その吉野家、のの殺伐も少からず、このんの下人のSentimentalismeに影響した。
座っと、字のテーブルには、向かいにいた奴、喧嘩かの死骸が、無造作に始まってあるが、火の光の及ぶ範囲が、思ったより狭いので、数は幾つともわからない。
雰囲気のんにごろりと刺す刺さた。子供とろとの交際は、この時までは余所目にすっこんより清白なりき。

夏の怪異―Python3のクラス変数のスコープ

さて、今日Pythonを書いていたら、妙なエラーに遭遇した。同じ役割を持つ変数をまとめておくためにクラス定義を用いて以下のようなコードを書いた(このようなクラスの使い方は悪くはない)。

これを見ただけで「あっ…」となる人はすごい。なんとこのコードは以下のようなエラーを吐く。

原因究明に時間を要したが、説明しているブログがあった。

【python】クラス変数のスコープには注意が必要

python – Accessing class variables from a list comprehension in the class definition – Stack Overflow

要約すると、クラス変数の中にスコープがネストされた場合、クラス変数の定義されたスコープは読まないよ、ということを言っています。リスト内包表記はスコープを作るので、この問題が起こります。

PEP 227 — Statically Nested Scopes | Python.org

「それができるとメソッド定義で事故るだろーが、親切なpython様が対策してやってるんだよ」と書いてあります。

なるほど…。全然知らなかった。Pythonでは内側のスコープから外側のスコープを読めないということは原則的にはないので驚いた。

なお、本日書いたなかでぶっちぎりのクソコードはこれ。PythonとRubyはよくライバルみたいな扱いされるけど、こういうのを書いているとRuby使いたいと思う。でもPythonの方がライブラリが充実してるんだよなあ。

大事なことは全部

実験に必要なのでArduino(正確にはマルツ製の互換品、その名も『Marduino』)に圧力センサを繋いでPythonで読めるようにした。デバイスレベルからなんやかんやするのはかなり久しぶりだ。小学生の頃にサッカーロボットを作ったが、説明書のとおりに組み立てただけでメインはプログラミングだった。タイルを並べて条件分岐やパラメータ調節ができるようになっていたと記憶している。当時は『子供の科学』を購読していて、そこに連載されていたJavaScriptのコードを書き写して九九表を表示させたり、ちょっとした電子工作でフォトトランジスタの信号を音に変換してスピーカーをブーブー鳴らしたりして遊んでいたものだ。

それにしても当時ははんだごてを使っていて熱に弱い部品を壊してしまったこともあったが、今の電子工作はブレッドボードにピンをスポスポ刺していくだけで完成してすごい。いや、昔からブレッドボードってあったと思うんだけど、なぜだかそういうものを使った記憶がほとんどない。

圧力センサーを1つ接続したときは問題なく動作したが、2つめを並列で接続すると2つめは反応しなかった。回路の設計が悪いのか、はたまたいじっているうちにどこかを壊してしまったのかと1時間ほど悩んでいたのだが、丁寧に原因を切り分けてみるとどうやら導線のうち1本が初期不良で電流が不安定になっていたようだ。秋月で買ってきた新品なので油断していた。それにしても導線の初期不良って普通ある?どうやったら不良品作れるのよアレ。

今回の工作は実際のところネットの先人の体験談のとおりにやっただけだ。サークルの先輩の「大事なことは全部ネットに書いてある」という言葉は本当に至言だと思う。もちろんこの手の主張には「ネットに書いていないこともある」という留保がつくのがお約束だが、検索して書いてあるとおりにやるスキルさえあれば素人でもかなりいろいろなことができる時代になっていると思う。

既存のデバイスを使わずに自分で作ったのは、既存のデバイスがアメリカのいち企業によって開発されたもので、ググッてわかることが少なく、その企業の提供する様々なツールを使わないと触れなかったからだ。僕が作りたいのはあくまで実験のための道具であって芸術品ではない。素早く思い通りに操れることが大事であって、何年も使い続けられる堅牢さや充実したサポートは求めていない(そもそもいち企業が真に「充実」したサポートなど提供できるものか)。

僕がそれなりにプログラミングができるようになったのは(?)ネットの力だ。プログラミングの情報はググれば出てくる。それは凄いことだ。心理学の情報は大学がクソ高い金払って購読している論文誌を読まないとわからないからね。ググればわかることをちゃんとググれること、あるいはググればわかるようにちゃんと情報を出していくことが大事な時代だと思う。

be caught in the rain

毎週土曜はコインランドリー、そして日記もいつもコインランドリーのことを書いていてマンネリを感じないでもない。

今日はコインランドリーから帰るときに雨に降られた。といってもコインランドリーは自宅から290m徒歩3分なのでどうということはない。洗濯物も軽く乾燥して自宅で干すので多少濡れても問題ない。

雨に降られて道を走っていると、自分がその場所にいるということを強く感じる。考え事をしながらだとかツイッターを見ながら道を歩いていてもそういうことは感じないのだが、雨に降られていると早く家に帰りたいとか木の下を走ろうとか考えるので、場所や空間のことを強く意識するのだと思う。

僕はときおり、道に寝転がりたいと思う。夏の夜にコンクリートはひんやりして気持ちよさそうだと思ったり、コンクリートはどういう触感なのか気になったり、はたまた単に疲れていたり、いろいろな理由がある。しかし実際にやったことはない。小学生のころは平気で道に座って寝転がったりしただろうが、大学生になってからはない。なんどか本気で試みたのだが、ついにできなかった。誰かが見ているかもしれないとか、道は公共の場所なのでそんなことをすべきでないとか、いろいろと理由をつけてはいるが、事実として僕は道に寝転がることができない。

子供の頃は自分はなんでもわかっているつもりだったし、自分を子供扱いする大人に苛立ったりもした。そして大人になればもっと自由になれると思っていた。しかし法律的・身体的には間違いなく大人になった今、僕は「子供はものをわかっていない」と思っているし、道に寝転がる自由を失った。

ところでHyperappで2つのactionを連鎖的に呼び出したいとき、具体的にはinputへの入力をstate.onePropertyに反映しつつ、さらにその新しいstate.onePropertyに基づいてstate.anotherPropertyを再計算したいとき、どういう風に書くのが美しいのだろうか。

現状こんな風に書いているが、ひとつの関数で2つの作業をしており、美しくない。2つめ(4行目)の操作を他の場所でも使いたいときに、2つの作業を別々の関数にしておいたほうが便利だ。そう素朴に考えたのだが、

これは上手くいかない。値を入力しても即座に元の値に戻ってしまう。多分Hyperappから呼ばれるupdateにはstateが渡されるが、updateから呼ばれるupdateInputやreCalculateにはstateが渡されていない。

こうすると望み通りの動作をするが、actionsの中に形式の違う関数が混ざっていていいのかどうか疑問がある。別の場所にhelperみたいなオブジェクトを作ってそこにしまっておきたい気がする。

Hyperappは書きやすい。楽だ。しかし「どう書くべきか」というノウハウが見つからない。自由は苦痛だ。自由を捨てよ。

二日酔い回避

昨夜は相当飲んで帰宅したのだが、大量に水を飲んで寝たら二日酔いにならずに済んだ。化学には詳しくないが肝臓でアルコールを分解する化学反応のために水が必要らしい。「うおォン 俺はまるで人間火力発電所だ」ではないが、人間の体はまさに化学プラントである。

午後からゆっくり活動開始して、洗濯→松屋の回鍋肉定食→乾燥→サザエ視聴。行きつけのコインランドリーにはジャンプが置いてあったりなかったりするのだが、今日は偶然新しいジャンプが置いてあって運が良かった。ソーマがそろそろ終わりそうで驚いた。

以前からすこしずつ作っていた視覚実験用のツールがとりあえず完成した。視覚実験では呈示する刺激図形の大きさは現実空間におけるサイズではなく網膜に占めるサイズ(視角)で決める。つまりディスプレイが遠ければ刺激図形は大きくしなければならないし、逆もしかり。このツールではディスプレイサイズ、解像度、そして刺激図形の視角を入力することで、実験プログラムを組むときに刺激のサイズを何ピクセルで指定すればいいか計算してくれる。ロジックは単純で割合とtanの計算をしているだけである。

Hyperappはとても便利だった。ユーザーが入力するフォームと、その計算結果が表示されるフォームの色分けをどうしようか考えている。パッと見ただけでわかるようなデザインにしたい。

0.75春+0.25夏

※この記事はチューハイ気分(レモン)を飲みながら書かれた

僕の住居は家賃が(場所に比して)安い代わりに人権が少し減っている。隣人の炊飯器のアラームが聞こえるし、地震でもないのに揺れる。そして洗濯機置き場がない。だから僕は洗濯物をバッグに詰めて近所のコインランドリーに通う。コインランドリーに洗濯物を放り込み、近所の飲食店で適当に食事をして、コインランドリーに戻って8分間乾燥、自宅に戻って干すというのが土曜か日曜のルーチンとなっている。飲食店はこれまでは家系ラーメンが多かったが、豆板醤じゃなくて辛醤が置いてあることやラー油が置いてないことが気に入らないので最近は足が遠のきつつある。

飲食店に行って戻る間僕は近所を散歩することになるのだが、週に一度という頻度は絶妙で、季節が少しずつ変化していくのが認識できる。今日の季節はタイトルの通り0.75春+0.25夏だ。基本的には爽やかな風が半袖に気持ちいいのだが少し日差しを長く浴びていると暑いという感覚も生まれてくる。

次の休日にはおそらく暑いと感じる頻度がもっと増えているだろう。「夏だなあ」なんてことを考えているうちに夏も終わり、秋も冬も終わり、僕の人生も終わるだろう。

JavaScriptに慣れるため、Hyperappでちょっとしたカスタム検索を手作りしている。なんにしても自分の手でゼロから作ってみるというのが大事だ。Reactもいいのだろうがちょっと環境が複雑過ぎる。Hyperappも完全に理解しているわけではないが、ブラックボックスがまだ小さくて済む感覚だ。

Reactではテキストボックスへの入力はいちいちonchangeで拾ってstateに反映してやらねばならないと聞くが、これは原理主義的ではあっても効率は劣るのではないだろうか。僕のアプリに必要なのは検索ボタンが押されたときに入力されている内容であって、1文字入力されるごとに何かしたいというわけではない。Hyperappではその辺適当にやれる余地があるようだが、どのように実装するのが美しいのかよくわからない。ブラックボックスを小さめにしたいという学習上の理由からjQueryは使いたくないのだが、すくなくともgetElementById(“input1”).valueではないと思う。誰か教えて。

wikipediaの検索のためにMediaWiki APIを使いたいんだが、Access-Control-Allow-Originの制約によってAPIを呼び出せない。遊びで書いたPythonからは呼び出せたのに、ブラウザから呼び出すとなると禁止とは、なんともケチな話だ。

じゃあウマ娘見るね。

ScalaでOpenCVを使うときの予約語トラップ

ハマったので記録。

問題

OpenCVにはScalarというクラスがある。このクラスはvalという名のフィールドを持つがゲッターはない。値を得るためには直接アクセスする必要がある。valの型はArray[Double]であり、その先頭の値を得るために以下のようなコードを書いた。

するとエラーが出た。

解決

これはvalがScalaの予約語だからである(もちろんJavaでは違う)。

When one needs to access Java identifiers that are reserved words in Scala, use backquote-enclosed strings. For instance, the statement Thread.yield() is illegal, since yield is a reserved word in Scala. However, here’s a work-around: Thread.`yield`()

(筆者訳)
Scalaでは予約語となっているようなJavaの識別子にアクセスする必要があるときは、バッククォートで囲まれた文字列を使う。たとえばThread.yield()という文はScalaではyieldが予約語なので許されない。回避策はこうだ: Thread.`yield`()

ScalaはJavaのライブラリを流用できるのでこういう事故はよくあるのだろう。

トラップ

単に予約語を識別子として用いた場合シンタックスハイライトで色がつくので気づくはずだが、今回は先頭の値にアクセスするために(0)をつけており、シンタックスハイライトが効かず発覚が遅れた。

🙂