TypeScriptネイティブ移植観察レポート TSKaigi 2025
https://2025.tskaigi.org/talks/berlysia
https://speakerdeck.com/berlysia/typescript-native-porting-observation-tskaigi-2025
tsgoの歩みについてのレポート。コンテキストから細部までよくわかる話だった。Compiler APIどうなっちゃうんだろうなあ。
フロントエンドがTypeScriptなら、バックエンドはPHPでもいいじゃない
https://2025.tskaigi.org/talks/hanhan1978
https://speakerdeck.com/hanhan1978/php-is-not-bad
TSKaigiとしては異色の発表。ベテランバックエンドエンジニアの視点から、バックエンド/フロントエンドの歴史について振り返る。後半はPHPの圧倒的なシェアの高さを見せた上でのPHPはいいぞという話。トーク力が素晴らしく、楽しみながら頭に入ってくる発表だった。
Pragmatic Functional Programming in TypeScript
https://2025.tskaigi.org/talks/_yasaichi
TSのプロジェクトにFPを導入したいということはよくあるが、チームとしてそれを採用する判断ができるかは難しい。まず単純化した5つの原則とその嬉しさを把握し、実利ベースで導入を進めていこうというのがPragmaticということ。
君だけのオリジナル async / await を作ろう
https://2025.tskaigi.org/talks/susisu2413
https://speakerdeck.com/susisu/tskaigi-2025
ジェネレータにおけるyieldを文脈から値を取り出す処理?と捉えて、async/awaitのみならずResult、エフェクトシステムまで実装してしまう話。とても難しいが興味のある分野なのでよく読み直したい。プログラミング理解の足腰が強い人は「結局こういうことなんだよね」と抽象化して裏返して思いもよらない使い方を編み出したり、足りない場所に気づいて埋めに行ったりする。基礎力だなあ。
TS特化Clineプログラミング
https://2025.tskaigi.org/talks/mizchi
https://tskaigi.mizchi.workers.dev
効くプロンプトとうまくいかないプロンプトの事例集。AIエージェントを使い倒してる発表者ならではの、AIとはどのような学習の結果何ができて何ができないのか考察が深い。
OST (Open Space Technology)
参加者がテーマごとの10のグループに別れて自由にディスカッションする企画。僕はフロントエンドのディレクトリ構造のグループに参加した。自分たちのチームが採用している構造についてあまりうまく話せなかったのは後悔が残るところだが、いろいろな人の重視するポイントが聞けて面白かった。
総括
TypeScriptの領域は広く深く、仕事でwebアプリケーションを開発してるだけでは浅瀬もいいところなんだなと感じた。いろいろな分野で非常に深く研究している人がいてかっこいいなあ。久しく忘れていたすごいエンジニアはカッコいいという感情を思い出した。そう思うと同時に、いくらやっていきを得ても全部ガチるのは無理なので、どこに軸足を置いてやっていくかを冷静に見極める必要がある。現状のプログラミングに満足しちゃいけないな。もっと楽にできる、もっと安全にできるという強い気持ちを持つべきだ。
2日間ガッツリ参加して学ぶというのはそこそこ大変。移動も大変。弁当は美味しかった。いろいろな縁がある人に会えたり新たに縁が生まれたりというのは物理会場ならではの良さだったな。