これはなに
マンションでどの種類のインターネット回線が使えるのか知るのにとても苦労した。結局JCOMになった。という話。
はじめに
ときは2020年。誰でも自宅に速いインターネット回線が欲しい。僕もそうだ。僕の用途は以下の通り。
- テレワーク
- 要求: そこそこの帯域で安定性がある
- オンラインゲーム
- 要求: 帯域は不要だがpingは安定して100ms以下
- 動画視聴
- 要求: 頻繁にシークするのでクソデカ帯域
動画配信とかするわけじゃないが安定性を求めるなら結局強い回線を追求するのがベストと考え、意識しながら家さがしをしたが結局失敗したので記録しておく。
なお用語等は マンション光回線の配線方式のお話 に準拠する。
過去に住んだ家
- オンボロ学生アパート(築50年)
- マンションタイプの設備がなく、フレッツ光ファミリータイプ+BIGLOBE
- 回線速度の記憶なし
- オンボロ学生アパート2(築30年)
- マンションタイプの設備がなく、フレッツ光ファミリータイプ+BIGLOBE
- 基本50~70Mbpsだが夜間に10~20Mbpsに低下することがあった
- BIGLOBEから規制のアナウンスがあったのでそれに起因すると推測
- オンラインゲームのpingは4ms程度で安定
- 新築高級マンション
- UCOM光レジデンス
- 特定の接続先のみ8%の確率で10秒以上レスポンスを返さない問題があり、連絡したら4ヶ月程度で直った
- 上記問題解決前は不安定で10Mbpsだったり100Mbpsだったり
- 上記問題解決後は安定して100Mbps、深夜早朝では400Mbpsを超えたこともあった
- オンラインゲームのpingは10ms以下で安定
- 築15年のマンション
- これから書く
内見
- 部屋には電話線とテレビ線が来ていた
- 光配線方式が使いたかったので不動産屋に質問し、不動産屋が知り合いの管理会社の中の人に確認。ここで何という返答があったのか正確に記憶していない(そもそも僕は話してないし)が「多分いける」的な返答だったのだろう。
- 不動産屋の人間には「ネットはなかなか住む前に確実なこと言えないっすね〜」とか言われた気がする
- それで引きさがった当時の自分に説教したい
- ここでしつこく確認して言質取ったり念書書かせたりするべきだった
- 不動産屋の人間には「ネットはなかなか住む前に確実なこと言えないっすね〜」とか言われた気がする
入居前
- 管理会社と提携している(推測)インターネット代理店?から電話が来る。ここの担当者は光配線方式と明言していた。JCOMを勧められたが断った。
- JCOMの人間がテレビの電波を確認するという名目で来訪し、JCOMのインターネット回線を売り込まれた。JCOMの人間は「この部屋には電話線しか来てないから多分VDSLだしそれならJCOMの方が速い」と言っていたが、僕は「これから光配線を部屋まで引いてくるんだから今ないのは当たり前っしょ」と余裕の構え(アホ)。名刺だけもらっておいた。
- この名刺が後に救世主となる
- NTTフレッツ光を申し込んだ
入居直前
- 入居の前日に工事のためにNTTの作業員が来訪
- 作業員が見たところ、光回線を通せる配管がないので少なくとも光配線方式は不可能とのこと
- ここで焦って管理会社に電話すると「VDSLを使ってください」「VDSLも光です」とのこと。契約前の確認の不徹底を悔やみ始める。
入居後
-
とにかくネットはすぐに必要だと考え、JCOMの工事を依頼。
- もらっておいたJCOM営業担当の名刺が役立った
-
NTTからの追加連絡によるとVDSLの設備も現状ないとのこと
- これはあとでウソとわかる
-
じゃあ「VDSLを使ってください」とは何だったのかと管理会社に質問し、建物のネット設備の調査と説明を要求
-
翌日管理会社の担当者から電話連絡あり
- 光配線方式は配管の都合で使える部屋と使えない部屋がある
- VDSLなら使えるかもしれないが、建物内で使える部屋の数に上限があり、現在空きがあるかはNTTに聞いてもらわないとわからない。増やすことはできない
-
NTTに改めてVDSLの設備について確認
- 光配線方式とVDSLの両方の設備がある物件であり、基本的に光配線方式を使ってほしいのでVDSLの設備を(データベース上で?)ロックしていた(?)。以前NTTからVDSLがないと言われたのはそれが原因であり、ロックを解除すればVDSLの申込みを受け付けられる。
- VDSLは建物内の全VDSL利用者で100Mbpsを分け合うことになる
-
NTTの担当者は確かにこう言ったが100Mbpsを分け合うなんていくらなんでもそんなことある?
- 事実ならおそらく建物への引込線が100Mbpsなのだろうが、ちょっと貧弱すぎでは…
- 参考記事によるとここが100Mbpsなのは「まれ」なケースらしい
- n階建で各階にm部屋あるので最悪100/nm(Mbps)と考えるとさすがに受け入れられない
- 参考記事によるとここが100Mbpsなのは「まれ」なケースらしい
- 現状建物内で何人がVDSLを使っているかはわからない
- 事実ならおそらく建物への引込線が100Mbpsなのだろうが、ちょっと貧弱すぎでは…
結末
- wimaxで5日間凌いだあとJCOMの工事
- JCOM320Mプランの回線は混雑時間帯でも50Mbps程度出ており実用上の問題は特にない
- オンラインゲームのpingも15ms程度で安定
余談
- 郵便受けにNURO光のチラシが投函されていた
- KDDI代理店(推測)の人間が訪問でネット環境の確認(?)に来て、聞いたらKDDIのVDSL設備もあるらしい
- このマンション凄まじすぎる。ひと思いに全戸光配線方式通せばいいのに…
所感
光配線方式は配管の都合で使える部屋と使えない部屋がある
は難易度高い- 家賃下げろ
- それでいて
VDSLは建物内の全VDSL利用者で100Mbpsを分け合うことになる
はつらい- 光配線方式もある建物でわざわざVDSLに設備投資しないのは理解できる
- 管理会社がネット状況を正確に理解していれば安易に「VDSLを使ってください」とは言わなそう
- もしかして内見時の確認の電話にも間違った情報に基づいて答えてない?
- 「光使えます」ならギリギリ嘘ではなさそう?
- NTTと管理会社の両方に自分で確認してから契約すべきだった
- 両方の話を聞いて突き合わせないと真実はわからない
- とても疲れた