毎年10月第1週の3連休はNHK全国学校音楽コンクール(Nコン)を見る。
Nコンとは何かと言うと、合唱コンクールである。小学校・中学校・高校の3部門があり、課題曲と自由曲を歌う。県大会と地方大会を突破した11校が全国大会に出場する。全国大会はテレビで生中継され、金賞、銀賞、銅賞(2校)、それ以外には優良賞が与えられる。コンクールなので課題曲を比較すればそれぞれの学校の良さと甘さがはっきり見えてきて面白い。なお、過去3年分の演奏は公式サイトですべて公開されている。
小学校の部では日野市立七生緑小学校が6連覇を成し遂げた。小学生は体ができていないので大人と同じ発声はできないのだが、その中でも大人に近い正統派の発声を目指す学校と、子供らしい喉声で歌わせる学校がある。七生緑は後者のスタイルを取りつつ徹底した練習で音程や発声を完璧に揃え、圧倒的な完成度で優勝した。Nコンの審査員には文部省の教科調査官が含まれ、音楽教育の観点からも評価される。つまり子供の発達過程を無視して無理な発声をさせるよりは、その年齢にあった自然な発声をすることが好まれるのだろう。
中学校の部はNコンの目玉であり、J-POPのアーティストが課題曲を作曲する(賛否ある)。今年は豊島岡女子学園中学校が優勝した。中学校では他に鶴川第二、郡山五中が強豪として知られる。中学生だとそれなりに本格的な発声ができるようになるが、男声は声変わり直後でやはり不安定だ。合唱人口の男女比もおそらく女子が多いだろう。その結果全国大会では女声合唱が多い。豊島岡は自由曲に比較的簡単な曲を選び、ソフトな発声と丁寧な発音で完成度を高めることが多い。先述の教育的観点から評価が得やすい戦略だろう。鶴川第二は自由曲での大胆なパフォーマンスが、郡山五中はクラシックの伝統を踏まえた正確かつ流れを重視した演奏がそれぞれ特徴だ。
高校の部はあまり詳しくない。課題曲がいつも衒学的というイメージ。
学生の部活は社会人の趣味よりも練習時間が取りやすく、アマチュアとしては非常に高いレベルに達することが多い。学生第一で進められることが前提だが、良いことだと思う。僕も吹奏楽や弦楽合奏、オーケストラなどをやっていたが、住環境の問題で練習ができなくなりフェードアウトしてしまった。都内暮らしが続く限りは再開は難しいだろう。音楽系の趣味は練習環境が大きなコストとなる。書きながら関係あるようなないようなtogetterを思い出したので貼っておく。
そう言えばツイッターのロックは解除できそうにない。自分の電話番号を登録してあるアカウントを見つけて登録を解除しないと今のアカウントを復活できないのだが、bot制作などで大量のアカウントを作っていてそのアカウントを見つけられない。
そもそもこのようなザルルールでユーザーをロックしてしまうのは、ユーザーが多すぎて正確なスパム判定をすることができないからだ。ツイッターの一極集中構造上これは仕方ない。フォロワーに強制的に文章を送りつけることができるというツイッターの利点は認めるが、ツイッター以外でも意見の発信は可能だ。ツイッターと離れるときが来たのだと思ってしばらくは放っておこうと思う。ブログ更新はFacebookで発信する。と言っても毎日更新しているが。