20260315 くら寿司遇機待ち/琴櫻の体格優位

久々にくら寿司に行った。数少ない僕の娯楽のレパートリー。最近の回転寿司は個別配送レーンのみで回転しないところも多い中、ここは由緒正しい回転レーンと個別配送の併設。回転レーンは食べたいものが流れているとは限らないし、上流の客の行動に影響されるし、古くなって乾燥しているし、はっきり言ってスループット以外良いところがない。悲しいことにくら寿司でも「食品ロス対策で回転レーンに流すメニューを調整中」というポップが回転させられていた。食品ロス対策と言われると確かに仕方ない気がする。しかし「調整中」という絶妙なワーディングで回転レーンはもうオワコンなんです…という本音をコーティングされるのも、どこか潔さが足りない。

最近『アカギ』がマイブームだったので「遇機待ち」を気取って回転レーンに流れてくるやつをいくつか適当に食べてみたのだが、まあやはり乾燥している。そして、めずらしくそんなことをした日に限って上流にも同類がおり、流れてくるラインナップが限られている。凡人ゆえ回転レーンの「偶」に身を委ねることができず、食べたいものは個別注文もしてしまう。すると個別注文が届くまでのタイムラグで回転レーンからも取ってしまい、食べすぎてしまった。すぐ手に入る報酬は価値が高いが、現代人には満腹に至るまでにどこまで味覚を満足させるかという別の制約条件があるのだ。これを退廃と呼ぶ。

江戸のファストフードだった寿司。それが大衆路線と高級路線に分岐し、大衆路線の中でもレジャーとしての回転レーンと効率を追求した個別配送が生まれている。自分が食べたいものを食べたいだけ食べられる、そんな時代になっても僕は玉子で始まりバッテラ、イカ、しらす、そして最後は甘味で終えるルーティンから逃れられない。自由は自由ではない。そこに生まれる豊かな文化的悲哀を思うと、あながちコマーシャリズムというのも悪いものではない。

たくさん食べたので思ったより高くついてしまった。それもまた「粋」。

帰って相撲を見た。食べたいものを食べたいだけ食べることが許されない人たち。大関琴櫻は最近では体格をもっぱら防御に活用し、耐えて下がりながら小技で8勝する力士になりつつある。昨日の藤ノ川戦では別人のような積極性を見せたが、僕としてはこれほどの体格差があって初めて積極的に戦えるのかよ…とちょっと冷えた感想を持った。そして今日の平戸海戦。平戸海も幕内では小さい方なので昨日のように戦えるのかな?と思ったら全然そんなことなく、いいところなく敗北。そんな負け方するくらいなら、小柄な相手にだけ強気で戦う汚さでもいいから、スピリットを持っていてほしかったわね。

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