郵便制度の欠陥

明朝はゴミ出しなのでゴミを整理しているのだが、郵便受けに放り込まれている宣伝チラシが非常に多く処理が面倒だ。僕にとって有益なチラシがあったことは一度としてないので受け取りを拒否したいのだが、よく考えると不可能だ。

それは、郵便受けを閉じることができないからだ。郵便受けには郵便局員とチラシ配りを区別する機能がない。だから必要な郵便物を受け取りたければ同時にチラシを受け取らねばならない。郵便物を一切受け取らないで暮らすことが可能なら素晴らしいが、現在の日本では大抵の身元確認は住所ベースで行われる。それは租税の単位が土地にあることにも関係しているだろう。つまりまともに社会的な生活を送りたければ住所確認を拒むことができず、そのためには郵便受けを開放せざるを得ない。これは明らかに仕組みがおかしい。郵便局員と住人のみが開けられる郵便受けが開発されるべきだ。

現代は広告の時代だ。とにかく情報を送りつけ続けることで人間の情報処理をハックし(参考)自社の製品を買わせる。コストをリターンが上回る限り企業は広告を縛って捨てる手間など考えてはくれない。

本当に許しがたい。僕の部屋が汚い原因は資本主義にある。

競技プログラミング

内定先の1つ上の世代には競技プログラミングの猛者が多くいるので今日AtCoderでやってたコンテストに参加してみた。

SoundHound Inc. Programming Contest 2018 -Masters Tournament-

というかまだ終わってないんだが、3問目以降はどうあがいても解けそうにないのでもう諦めて終了後に解説を見る。世界の誰かが答えを知っている問題なんだから。阿呆の考え休むに似たり。そうしているうちにそのうちできるようになる。

ところでSoundHoundは僕もよく利用している。飲食店やコンビニで気になる曲が流れていたときに、スマホに聞かせるとタイトルを教えてくれる。自分で曲にアクセスしたり歌詞や作曲者の情報を得るためにはタイトルを知っていることが必要不可欠だ。

作品のタイトルというのは作品そのものではないにもかかわらず、あたかも作品の顔であるかのように振る舞うので面白い。今適当に考えてもタイトルにはいろいろな役割がある。

  1. 検索用インデックス。多くのクラシック音楽には標題はなく、たとえば『交響曲第5番』のように呼ばれている。
  2. ストーリーの付与。特に音楽はそれ自体は言語的な意味を持ちにくいので、『運命』と名づけて「ダダダダーン」に意味を与えてみたり、『フィンランディア』と名づけてナショナリズムに位置づけてみたり。
  3. 要約・説明。例:『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』
  4. マーケティングのために衝撃的なタイトルをつけるということもあるだろう。例:『夫のちんぽが入らない』
  5. タイトルと本編が合わさって完成するもの。具体例は思いつかないけど読み終わるとタイトルの意味がわかるみたいなやつ。

『chao情報』は要約・説明かな。

自分史

今日は実験装置の組み立てのためにちょっとしたはんだ付けをした。大昔、10年ほど前にとった杵柄だがそれなりに上手くやることができた。むしろはんだごてが随分傷んでいて熱にムラがあって苦労した。なんでも経験しておけばいつか役に立つものだ。

僕はあまり昔を思い出すのが好きではない。昔好きだったものを思い出すときの「懐かしい」という感情はあまりに強力で、気をつけていないとこれからの人生の大部分を10代の思い出に浸りながら生きることになりそうで怖いのだ。僕は100歳まで生きる予定だが、ちゃんと100年分生きたい。

最近見ている『フラーハウス』は良質なコメディだが、「懐かしさ」の強烈な肯定という点は苦手だ。そもそも『フラーハウス』は『フルハウス』を見ていた人たちが懐かしみながら見ることを想定した作品で、登場キャラクター達もかなり懐かしさに囚われている。昔付き合っていたボーイフレンドと遊び、昔組んでいたバンドを復活させ、昔住んでいた家を完全再現する。まるで時間が止まっているかのような不気味さがある。

しかし大学進学を機に実家を出るという人生の断層がある僕のような人間の方が少数派で、普通の人は過去から現在に続く時間を生きるものなのかもしれない。

Wrap it in a long one

※この記事は『極搾り りんご』を飲み腹痛に耐えながら書かれた。

ブラウザはVivaldiを使っていたのだが、ここ数日Twitterとニコニコの動画が再生できなくなったうえにマウスの進む・戻るボタンの挙動がひどく不安定になったので諦めてChromeを使うことにした。どうせChromiumベースなので性能に大差はない。

中学時代はOperaを使っていた。まだタブ機能が一般的でない頃にOperaはいち早くタブ機能を採用していた。他にもマウスジェスチャに代表される高いカスタマイズ性や独自エンジンによる高速ブラウジングによって確固たる地位を獲得していた。

OperaがChromiumを採用してもまだ使い続けていたが、中国資本が入って個人情報が漏れると話題になった頃に挙動も随分怪しくなったので使うのをやめてEdgeに移った。

Edgeは機能が貧弱で文字のレンダリングもひどかったが、速かった。しかし動作が不安定だったのでOperaの後継を謳うVivaldiに移行した。

Vivaldiはそれなりのスピードで更新されていて機能も充実していたが、大抵のサービスではサポート対象外で動かないこともあった。だましだましやっていたが、動画サービスが見られないのは困るので今回Chromeを使うことにした。いつの間にかChromeがシェア1位になっててビビる。メモリ消費量が多いのが弱点だと思っていたが、そんなものはスペックを上げて物理で殴ればいい。

PCオタクなので人とは違う変なブラウザを使いたかったんだけど、本来の機能を果たせないのでは仕方ないので長いものに巻かれることにした。なおタイトルは「長いものには巻かれろ」のグーグル翻訳。タブ関連の細かい機能やパネル機能はVivaldiには及ばないが、体の方を慣らしていけばいいだろう。万事に言えることだが「今流行っているもの」を使うメリットはそれなりに大きい。

これまでのVivaldiの使用感を維持するためにいくつかの拡張機能を入れた。

  • AdBlock
    • ニコニコはホワイトリストに入れてる
  • BetterTweetDeck+自作のDeck拡張
  • Speed Dial 2
    • 新しいタブに特定のページヘのリンクを表示するOpera発祥の機能

  • Undo Closed Tab Button
    • 閉じたタブのリストを表示する

  • Personal Blocklist
    • これは新しく入れた。検索結果から特定のサイトを消す。転載迷惑ブログやPV数のためにクソみたいな情報を薄めて薄めて載せてるサイトをガンガン消してやるつもりだ。

なんかおすすめの拡張機能あったら教えてください。

キレてる

※この日記はドワンゴエンジニアハッカソンから持ち帰った『Asahi スーパードライ』を飲んで酔いが醒めたころに書かれた。

今日はずっとArduinoとPythonと格闘していた。

それはそうと、昼に食堂に行ったら中学生?がわんさかいてウンザリした。昼は部外者は利用禁止だが、立て看板を無視して平気で入ってくる。数人のグループならまだしも、20人近くで並ばれたらさすがに無視できない待ち時間が生じる。

別に僕は1分1秒を争うような生き方をしていないが、それでも不当に他者に時間を奪われるのは腹立たしい。観光客は1回来てそれっきりなので、その場で捕まえて文句を言ってもなんの意味もない。観光客には学生に配慮する理由がないのだ。その場でぶん殴られるわけでもないし(殴ったところで明日は別の人が来るのでこちらとしても殴る意味がない)、次はないからだ。繰り返さないゲームで協力行動を取る必要はない。旅の恥はかきすて。

毎日ぶん殴ってあそこはヤバいという評判を立てれば快適になるかもしれないが、たぶんその前に警察に捕まる。暴力はさらなる暴力によって粉砕される。

実験プログラム

いい加減研究しないとまずい(してないわけではない)ので最近は実験プログラムをゴリゴリ書いている。pygameをベースに、特殊な刺激を呈示するときはpsychopyを使ったり、マイクを拾うためにpyaudioを使ったりしている。コンピュータは便利だ。たくさんの実験参加者に全く同じ刺激を呈示することも、参加者の行動をミリ秒単位で記録することもコンピュータなしでは不可能だっただろう。

よく考えると、人間に何かを見せてそれに応じて何かを入力させるのはゲームと同じだ。だからゲームプログラミングのライブラリを使うのは理にかなっている。Pythonは遅いので一般論としてゲームプログラミングには向かないが、僕の研究では3DCGのレンダリングをするわけではないし、タイミングを記録することを考えても100fps出れば十分なのでPythonで事足りる。

マイクやらスピーカーやら圧力センサやらのデバイスを使うとなると低レイヤーで問題が発生することが多い。windows上でその手の問題を地道に解決していくのは正直かなりしんどい。

うん。しんどい。

ファッション

食堂で近くに座っていた人が完璧までにslackカラーのチェックシャツを着ていて笑いそうになった。

東京大学、特に1・2年生のいる駒場キャンパスではチェックシャツはしばしば嘲笑の対象になる。高校時代ファッションに気を遣わなかった男子が大学に入って私服を選ぶときに、知識がないゆえに無難なチェックを選びがちであり、その画一性を嘲笑・自嘲するのだ。クソ。

僕もファッションはよくわからない。帰省したときに妹に選ばせたり、失敗しようのないポロシャツを買ったりしてやりすごしている。イケてるメンズは雑誌なんかを参考にコーディネートしているのだろうが、僕はそこまでの意欲がないし上半身と下半身の組み合わせが限定されるようなハイレベルファッションは利便性の観点からも選びにくい。

衣服に関して、僕は以前から気になっている脆弱性がある。衣服は布であり、いつか破れる。しかし衣服が破れたことに気づくのは絶対に破れた後である。これを論理的に言い換えると「衣服が破れているのに自分はそれに気づいていない時間」が必ず存在するのだ。衣服が破れていることに気づいていないということは、それを隠すようなムーブができないということだ。とても恥ずかしい事故が発生しかねない。

この問題を解決するアイデアをお持ちの方はぜひ教えて欲しい。

勇気をくれた彼

※この日記はビールとカクテルを1杯ずつ飲んで頭が痛いなかで書かれた。

夜、通りを歩いていたら、なんと通りに座りこんで車を眺めながらタバコ吸ってる兄ちゃんがいた。しかも地下鉄の送風口の上で。

これはやるしかない、今ならできると思って、兄ちゃんから少し離れて俺も道に座った。兄ちゃんは気味悪がったのかほどなく立ち去った。

夏のコンクリートはじんわり温かかった。座って空を見上げると星がひとつ見えた。

ドラマティック・ストリート

毎週土曜は洗濯。しかし今週はなかなかドラマだった。

まず、暑い。風も強かったのでそれほど辛くはなかったが、やはり日光が当たる場所を避けたくなるような陽気だ。しかし通りを歩いているとふいに冷気を感じる場所があった。周囲を見渡しても、店舗の冷房の聞いた空気が流れ出してるふうでもない。よく見ると足元に金網があった。非常に細かい金網で覗き込んでも暗くて何も見えないが、僕はその奥に何があるかを知っている。そう、地下鉄だ。

通りに沿って地下鉄が走っており、その金網はおそらく通気口なのだろう。金網の上にいると冷たい空気が立ち上ってきてとても気持ちいい。30秒くらいずっとそこにいた。それにしても、自分の足元が地下の巨大空間につながっているというのはなかなかロマンがある。

もうひとつのドラマは悲しいドラマだ。コインランドリーは洗濯機も乾燥機も100円玉しか受け付けないのだが、乾燥のときに500円玉しかなかったので洗剤の自動販売機で両替をした。しかし僕は何を思ったか、その100円玉を洗濯機に入れてしまったのだ。もう洗濯は終わったのに。入れた瞬間に気づいて返却ボタンを探したが、ない。仕方がないのでその100円は諦めた。次に使う誰かが100円安く使える、俺はそういうことに幸せを感じるんだ。

ツイッターの誤字もそうだが、やってしまってから急激にエラー探知性能が向上するのは不思議なことだ。

ドワンゴエンジニアハッカソンに参加した

※この記事は他人の金で『Asahi スーパードライ』を飲んで帰宅したあとに書かれた。

ハッカソンは初めて。殺伐としているのかなと思いきや交流しつつ作業を進められて大変楽しかった。発表者も皆独自の視点でお題を(無理やり)解釈して面白いものを作っていて、盛り上がった。バーチャルマシンの起動を400人で見守って成功したら会場がどっと湧くなどという体験は滅多にできるものではない。

私はといえば、お題が「バーチャル」だったので以下のように考えた。

作ったものはここ。Flaskでサーバー立ててWebサービス化しようかとも思ったけど時間足りなかった。いちいちcsvから読んでるのもダサいのでDB使いたかったけど時間(略)。

自分で使ってみて面白いのは毎回違う文章が生成される点で、パワーワードが生成されるまで連打してしまう。面白すぎてクスクス笑ってたら隣の人に怪しまれた。ためしに自分の過去の文章を放り込んでみた。

大成功であった。マヨネーズが焼きそばと相性が良いのは既知のことであったが、さらに酸味と塩味が融合したマヨネーズが鶏胸肉の酸味を覆い隠しつつ焼きそばの味になじませている。完全勝利である。

この成功は誰にも分らない。たといマヨネーズの焼きそばは相性ののに既知しもことに酸味を覆いの塩味なし。そういう完全、勝利は、向うの山の頂の巖に上り、空谷に向って吼える。

 

睡眠は偉大だ。1日1度の食事さえとれればあとは無限に寝ていたい。さらに睡眠には眠気がとれるという副産物まである。また、睡眠は認知症のリスクを減らす数少ないエビデンスのある予防法でもある。

およそ睡眠の働き、偉大を進めて進まざるものあることなし。1なら、勿論、日の1へとれれ度き食事である。睡眠眠気副産物行は、息をとれるで、叢中の声のある不思議に聞入っていた。「善くぞ減らす来睡眠ある。

うん。格調高い。次は有名な名文から

吉野家ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
Uの字テーブルの向かいに座った奴といつ喧嘩が始まってもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。

その吉野家、のの殺伐も少からず、このんの下人のSentimentalismeに影響した。
座っと、字のテーブルには、向かいにいた奴、喧嘩かの死骸が、無造作に始まってあるが、火の光の及ぶ範囲が、思ったより狭いので、数は幾つともわからない。
雰囲気のんにごろりと刺す刺さた。子供とろとの交際は、この時までは余所目にすっこんより清白なりき。